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ワタクシの担当テーマは 「家づくり」 です。
現在、プランニング作業中です。
この時ばかりは、社長業を頭の中から外して取り組みますので
正直 この仕事が「楽しい!」と思える作業のひとつでもあります。
サクラハウジングでマイホーム計画を進めていただけるお客様は何故か
バイク乗りが多く、ここ1年で進めたマイホーム計画に
アメリカン ネイキッド ストリート BIGスクーター トライク の
イカしたライダーさん(ご主人様)のご要望で “ バイクの居場所 ”を
計画に盛り込んだ楽しいものが いくつかあります。
中には、室内からバイクを眺めるというご要望も少なくありません。
ワタクシも 子供が生まれる前まではバイクに乗ってましたので
こういうワクワクするマイホーム計画に携わると
もう一度バイクに乗って 人車一体の風との会話を楽しみたくなってきちゃいます
先日、息子が通う中学から呼び出しがありました
同級生を殴った 蹴った の部類の話です。
話を聞けば、ウチの息子の方が先に手を出してるし
本人も自分が悪いと認めてるので、その日のうちに相手の子と親御さんに謝罪しました。
しかし、アレですね・・・・・・
ワタクシも中学の時、同じように親父を引っ張り出されるような
トラブルを起こしてますので 30年越しの自業自得って感じがします。
でも当時、 こんなワタクシのために相手先の家の玄関で
ひたすら謝ってる親父や担任の先生の姿を見て
熱いものが込み上げてきたことを思い出すと
息子にとって今回の件を経験したことは、経験しないより遥に
人生の中で意味のある出来事だったのではないのかなって思います。
人の価値観は、文字通り 千差万別。
私たちが行っている 『 家づくり 』 における価値観も千差万別です。
丈夫な構造で良い建材を使えば 良い家になるかというと ・・・それは違います。
それは『 良い建材を使った丈夫な家 』であって 必ずしも 『 良い家 』とは限りません。
快適性 ・ 家事導線 ・ 家族のコミュニケーションプラン ・ 収納計画 ・ 遊び心
そして いつまでも愛せる美しい外観・・・
他にも、もっともっと家に求められる価値観は多岐にわたっています。
当たり前のことを書きましたが、これはものすごく大切なことで
どこの会社で家を建てようか?と、 ハウジングセンターやモデルハウス巡りをする前に
まず どういう家が自分たちにとっての 『良い家』 かの価値観の定義を
しっかり持って出かけないと 空白の価値観に いきなり供給側のスペックの押し売りで
『 良い家 』 ではなく 『 スペック値の高い家 』 を知らず知らずのうちに
選び始めるという行動パターンになりがちです。
マジシャンズセレクトと同じで 自分で選んでると思っているだけで
実は 選ばされている行動です。
自分たちが心の底から愛してやまない My Sweet Home は
月日を重ねても大切に手をかけ 永く住む 『 良い家 』 になりますが
押し売りされた価値観で建てた家が はたして愛してやまないMy Sweet Home になるのかな?
と大いに疑問に感じます。
私は長期優良住宅に代表される様な 「 基準の設置 」 は良いことだとは思いますが
日本の住宅寿命短命問題が根本的に解決するなんて思っていません。
現に私が携わってきた 建替え計画のほとんどは
古いですが、まだ住める家 です。
逆に建替えではなく 間取り替えを含む大規模なリフォーム計画 のほとんどは
“大切にしたい” という住み手の想いが前面に出た案件ばかりです。
要は 住み手が “ もう建替えたい ” と思ったかどうかが決めてになっています。
つまり、スペック等の水準を設けたところで 住み手の愛情が溢れていない家は
結局のところ 短命 に終わります。
なぜなら、短命に終わる家か 永く住む家かの 根本的な違いは住み手の心にあるわけですから。
しかし我々、供給側が そういった家の価値観の本質を持たずに 『 良い家 』 の定義を
右にならえで行っている事実が最大の落とし穴だと思いますので
まず、住み手の皆さんが 『 良い家 』 の価値観の定義をしっかり持って
流行や制度や新しい技術 だけでなく 自分たちの価値観を満たす
愛してやまない My Sweet Home 計画を進めることが一番大切であり
この住宅業界に必要な変化だと強く思います。