アルカンシェル。2/15(木)15時半公演。

1階S席後方サブセンター。(友会先着)

せっかくの1階席なのにこの公演は客席降りはなしである。(月組は1階席の日に自分の体調不良であきらめ、雪組では良席のチケットが当たっていたのにといまだにモワーンとじわーっと悲しみも💔しつこい!星組はどセンターで両側をみなが走り抜け何がなんだかわからず🤣)



ネタバレなし。

全体としての感想はれいまどの美しさと魅力と技術力を味わえ、花組のあでやかさと総力のこもった作品であると思う。組子それぞれの芝居も説得力があり非常によかった。


特にまどかちゃん。真彩ちゃんタイプの歌姫ではなく(私は歌うま好きだが至上主義でもない)華ちゃんタイプの芝居の人でもなかったと思う。しかし最後まで芸を追求し続け、この公演では歌姫の役にふさわしかったと思うし、難しい場面の感情も繊細に表現し、あっぱれ!!素晴らしかったと思う。東京千秋楽までどんどん深化するのだろう。

※しかしお笑い場面はエスカレートさせないで欲しい。単に私の好みの問題です。この手の作品に(小池氏流の)お笑いはいらない。






ここからはこの作品の大変デリケートな部分に触れます。一言だけですがどこでどんなセリフがあったかを記します。

旧Twitterでとある作家の発言に賛否がわいていますがその件に関係します。




写真をはさんで置きましょうかね。

たこ焼きがなくて早く食べられるものにしました。ぶっかけそばと珈琲です。











よろしいですか?いきますよ。なちすの取り扱いについての件です。

※未見の方は情報を入れすぎずに自分の素直な感想を大切になさってください。以下閲覧注意です。




フォロワーさんはご存知かもですが、わたしはそれなりに社会問題に関心があります。そのくせめちゃくちゃ怖がりです。若かりし頃よりも刺激に弱くなりました。文字では読めても映像は無理だったりも多いです。ご贔屓だったOGさんが出演していようが事件物や医療物のドラマは見れないし、血みどろやゾンビ系メイクの舞台も苦手で避けます。



なのでこの舞台はあくまでもストーリー仕立てのショー作品として味わおう。深くは考えないようにしようと心づもりをしていました。





しかし序盤から「ハイル〇〇〇〇」敬礼の場面があり、これが心づもり以上に圧があり私的にめちゃくちゃ怖かったのです。これやっていいのか?それもこっち向いてこんな振り付け?で。

心臓バクバクしてそれでも落ち着こうと努め。そうしたらもう1度「ハイル〜」の場面があり、、、


華やかなショー場面。とても美しく素晴らしいのですが背後に常になちすの影があり「あのマーク」もどどんとでてくるのです。


わたしは映画館に「シンドラーのリスト」も見に行ったし(あれは1994年に日本公開だったからちょうど30年前になるんだね)(フィギュアスケートの楽曲にも使用されたりはしているけれども楽しめないので勘弁して欲しいと思っているくらいです)手塚治虫氏の漫画「アドルフに告ぐ」も読んでいます。


「なちす」がでてくるといろんな怖さが浮かんでしまい美しくともショー場面に没頭できなかった。というか没頭しようにも描いているものがなちすの支配に対する抵抗なのだからどうしようもない。怖いのだ。


1幕が終わり、やばいぞと安定剤を飲んだ。まさか今日必要になるとは予想していなかった。化粧ポーチにいつも常備薬を入れていてよかった。

劇場改札をでて気持ちを切り替えてから2幕に。

そうしたらまた序盤に「ハイル〜」の場面があったんだよ。やめてください、、、


現在のドイツでもなちすの取り扱いってめちゃくちゃデリケートで、日本にいるとわかりにくいけれどそこまで?!というくらいのようだし。調べてみるともう複雑すぎて。なるほどとも思うのだけど。わたしは詳しく語れるほどの知識はありませんが。


これを観ている間わたしはずっとなちすの影が怖かったんです。しかし宝塚的にはシュガーコーティングして甘々な「えっ?それフランス人からも怒られやしないかい??」って部分もある。


※追記。↑美咲ちゃんのとことかです。描くには時間がないだろうけど美咲ちゃん、ひとこちゃんの役としての葛藤が全く描かれていないからそんなわけないだろ、、とすごく違和感を感じる。


なんでこんなに扱うのが難しい題材を退団公演に選んだ?小池氏よ。

あくまでも舞台自体は大変美しいのに美しさを堪能できない。堪能するには邪魔が多すぎる。


素敵な舞台だけども、苦しくてみるのがつらくなる人も確かにいるわなー。どんな作品でも好き嫌いがあるのは常だしそれでよいのだけれども、そりゃ賛否の意見が激しくでるのも無理なしです。



ちなみになちすをけっして賛美はしていませんのでそこは安心してみて下さいね😌



※もう1枚チケットは持っていて(確実に取ろうとB席を狙い間違えて立ち見を押してしまいました、、)次の観劇はずっと後なのですがこれを続けてみるのは(わたしは)しんどいので間があいていてよかったと思いました。