組織化とは制約(ルール)を強めて、秩序を作り出すマネジメント。自己組織化とは制約を緩めることで自律的に秩序をつくるマネジメント。最近感じるのは、組織化のマネジメントが上手くいかなくなった中、制約を強めることで更に状況を悪化させている現場が増えていること。

環境変化に対応するためには、自己組織化のマネジメントが必要。しかし、実際には組織化のマネジメントスタイルを自己組織化に変えるのは難しい。

マネジメントスタイルを組織化から自己組織化に変えるためには、リーダーシップの在り方を変える必要がある。当然、それは大変なこと。一方、メンバーにも自律的に動くことが求められ、その評価軸も変わる。これはメンバーにも結構きつい。

リーダーにもきつく、メンバーにもきついので誰もマネジメントスタイルを変えようとは思わない。その結果、現状の問題は環境の問題、という問題のすり替えが起こる。そして、実際にはありえない「新たな場所」を探すということが新しい戦略になる。そして、それは当然上手くいかない。

変化に対応する必要がある、不確実性の高い状況では自己組織化型のマネジメントが必要。でも、それに移行するのは非常に大変。今まで上手くいっていればいるほど。この問題の解決は難しい。

twitter 2013/06/10のツイートに追記