不確実性に対応するためには、ピラミッド型のマネジメントではなく、水平型のマネジメントがいいと考えていた。その理由は、不確実性に対処するためには、現場で自律的に行動するしかないから。ピラミッド組織で、一部の人がすべてを判断するには現状は複雑すぎる。

ピラミッド型のマネジメントは、マネジメントをする人と、される人が別れている。一方、水平型のマネジメントでは、マネジメント自体が各個人に”分散”している。ようは一人一人が自律的に動けということ。つまり、マネジメントのみを担う人はいらない。

水平型の組織/チームでは、マネジメントのみを担う人がいないので、すべての人がマネジメントに参加・実行する。また、マネジメントのみを担う人がいないので、すべての人が何かしらの”自分が直接動き価値を生み出す”役割を担う。マネジメントの分散と役割の変化が大切。

大きな組織では、水平型の組織/チームが、更に水平につながり連携していくようになるかもしれない。そのような組織では、マネジメントのみを担う人はやはりいない。

転職の際に「部長ができます。」という人がいたというのは都市伝説かもしれないが、マネジメント”しか”できない人の評価が下がってから久しい。組織のマネジメントにも参加し、自らのマネジメントも行う、その上で何らかの価値を提供していく、そんな事が必要なのかも。

その意味では、不確実性に対応する水平型組織では、できることがが”プロジェクトマネジメント”のみという人はいなくなるかもしれない。人にやらせて何かを成し遂げるのではなく、自分が何をすることができるのか、その”何か”にはマネジメントは入らない。

リーダーと言われる人は、マネジメントをするのではなく、組織/チームのビジョンを作る人のも、この水平型組織ではかなり明確。

不確実性の高い環境では、個々の人が自分で判断して動く必要があるので、マネジメントは各個人が行う必要がある。組織には共通にビジョンがあり、それを共有し行動することが組織マネジメントになる。この流れは大きな流れになってきていると感じる。

twitter 2012/3/7