最近面白いと思ったのは茶道と対話はともに老荘思想のタオ(道)がその考え方に根ずいているということ。茶道については、岡倉天心の"The book of tea"に、対話については、ボームとクリシュナムルティの対話集の"時間の終焉"に書かれている。

両方とも、もともとつながっている人と人のその繋ぎ目を思い出させることにその活動の焦点を当てているように見える。人に繋がりを思い出させることで、人と社会の繋がりを作り社会を維持する、そんな活動にみえる。

老荘思想の相対する考え方が、規律を重視し多くの国の中心に置かれてきた儒教だということ、中国では老荘思想の考え方を取り込んだ道教と儒教と仏教のバランスをとることが良いとされてきた。このことは今の社会での対話を考えるときにヒントになりそう。

twitter 2011年11月8日

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