仕事に余裕がなくなってくると、ろくなことはありません。
こうやって夜になると、心に引っかかっていることが表出してきます。
私は容姿に劣等感があります。
自分の容姿に自信がある人なんて、おそらくほとんどいないだろうとは思いますが……
でも、この日本という国で、自分の容姿を気にしないでいることって、本当に難しいような気がしています。
テレビをつければ、整った顔立ちの芸能人たち。
ファッション誌も、美少女だらけ。
アニメを見れば、美男美女、美少年美少女だらけ。
漫画やゲームも、同じ状況。
きっと、みんなそれぞれにとっての「理想像」が、この国では基準値が高いんだと思います。
それが辛いです。
その影響なんだと思います。
どうしても自分の顔を好きになることはできません。
この先の人生で、きっとこれは変わることはないと思います。
好きな恰好を、職場でかろうじてできていますが、鏡やガラスにふと映る、自分の顔に、いつもギョッとします。
「こんな醜い顔で、何をしているのだろう」
そう思うのを止めることはできません。
私は私が嫌いです。
私の外見が嫌いです。
顔が嫌いです。
「鏡に映る自分は、なぜこんなにも滑稽なのだろう」
いつもそう思っています。
呪いといってもいいだろう。
束の間、忘れることができたとしても、自分自身への嫌悪感は、どうしても離れて行ってくれない。
小学校の時に、他のスイミングスクールの子たちから、外見をからかわれたから?
ブタやゴリラに喩えられてばかりだったから?
何年間も、あだ名が「ベンデイビス」だったから?
せせら笑いながら、私をそう呼んでいたあの子たちは、いまどこで何をしているんだろう。
もっと楽に生きられたらいいのに。
外見なんか気にせず、楽にいこう。
そう思ってる。
もちろん、そう思う。
私も、好きでこんなことばかり思っている訳ではない。
でも、着替えようとするときなんかに、絶対に脳裏をよぎる。
「どうせ似合わないのに」
「その顔には不釣り合いだ」
鏡に映る自分の顔に対して、いつもそう思う。
この呪いから解放されたい。
たとえ誰かから、この顔が好きだと言われたとしても
私は絶対に、私の顔を好きだとは言わない。
どうしたら、自分の顔を好きだと思えるんだろう。
私は、私の顔を好きになってみたい。
この呪いを、今日も自分にかけている。