こんにちは。
いつもブログにご訪問いただきありがとうございます。
こんな症状が出ているうちの子には、どの栄養素を摂るのがいいですか?
やっぱりオメガ3脂肪酸が体にいいのでしょうか?
抗酸化作用のある栄養素をたくさん摂ればいいのでしょうか?
マイタケのβ-グルカン、プロポリス、フラボノイド系、などなど、体にいいといわれているものを探している飼い主さんは多いですね。
栄養素というのは、どれかの栄養素が必要というわけではなく、全部必要なのです。
本当に栄養素が足りない状況にあっても、栄養素を摂るだけで解決できる問題ではないのではないことが多いです。
よほどの偏食をしない限り、致命的に栄養素が不足することは通常あり得ません。
もし、かなりの栄養素が不足しているのであれば、体内に自分の免疫の許容を超える病原体などがあって、継続して入り続けているということが考えられます。
そんな時に栄養素だけの補充で事が足りると思いますか?
病原体の侵入口を止めないと本質的な解決には繋がらないのではないでしょうか。
だから栄養素を摂るだけでなく、口内や環境などの除菌も大事だということだと思います。
オメガ3脂肪酸を摂ると、血液がサラサラになり、炎症を抑える効果があるのでいいといわれます。
ペット食育2級認定講座を受講された方はおわかりになると思いますが、確かに、オメガ3脂肪酸は、血液を固まりにくくする、炎症を抑えるという特徴があります。
それに対して、オメガ6脂肪酸は、血液を固まらせる、炎症を起こさせる特徴があります。
これだけを見れば、オメガ3脂肪酸は最高!
と思うかもしれませんが、実際はそうではありません。
オメガ3脂肪酸の効果で、体内の血液が固まりにくくサラサラになり続けたら、どうでしょう?
ケガなどで出血したら、その血は止まらなくなりますよね。
また、炎症を抑える効果だけでも、体には大きな問題が起こります。
オメガ6脂肪酸は免疫がはたらくときの炎症反応物質を作っている原料でもあります。
免疫がはたらき、炎症反応物質が出なかったら、血流がその先へ行かず、体内では深刻な問題が起こることも考えられます。
血流が止まるって怖いですよね。
脳の血管で何かが原因で血流が止まれば、みなさんもよくご存じの「脳梗塞」になるのです。
だから、オメガ3脂肪酸 バンザイ!
ということにはならないのです。
つまり、どちらも大事です!
このバランスも大事です!
ってということです。
バランスが崩れれば、どちらか一方が有利になり、それも困りますよね。
ここで書いたようなことはただの一例にすぎません。
栄養素のことだけを勉強すると、だいたいこのような誤解が生じます。
オメガ3やオメガ6脂肪酸の酸化についてもよくいろいろなことをお聞きしますが、
多くの人は体内であぶらがどのように酸化するのか知らないのです。
酸素と結びついて酸化するなどというのは古典化学の考え方なので、現実には違うのです。
この酸化が体内の病原体と大きな関係があるということを知らないで、この食品が
どうこう、このあぶらがどうこうとおっしゃっているにすぎません。
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