今回も「スピリチュアル思想の

歴史」のお話です。

 

 

キリスト教の三大聖地の一つが

スペインにあります。

 

それは、イエス様の有名な弟子12人

(12使徒)のひとりである

 

「ゼベダイの子、ヤコブ

(西文:Jacob; Santiago;サンティ

アゴ)」のお墓です。

 

そのお墓は西暦813年頃発見され、

発見された当初、キリスト教徒の

参拝で賑わいました。

ゼベダイの子・ヤコブのお墓を祀るために建てられた教会「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」

 

出典: © STWORLD, Inc.「サンチャゴ・デ・コンポステーラ」サンチャゴ・デ・コンポステラ旅行・ツアー、STW

 

 

 

そのお墓へ参拝するための巡礼の道

「カミーノ・デ・サンティアゴ

(El Camino de Santiago;

サンティアゴへの道)」

がユネスコの世界遺産に

登録されたことで

再び巡礼ブームが起きました。

 

出典:Kei Tachibana、2020年7月23日21:49(@Rikka1535135 、ツイッター)

 

 

 

シャーリー・マクレーンも

その巡礼の道を歩き、

 

その手記が2001年に出版された

「カミーノ」というタイトルの本

です。

 

 

 

 

 

巡礼路は目的地の「サンティアゴ・
デ・コンポステーラ」まで歩いて
30日強かかるらしいです。
出典: © chant! 「trail Camino de Santiago の道を歩く 後編」2020年12月24日
 
その巡礼路を歩いているときに
様々なインスピレーションが
下りてきたり、
 
同行者や出会う人との
コミュニケーションを通じて
スピリチュアルな気づきがある
と言われていて
 
スピリチュアリズムに
興味がある人たちの関心を集めて
いました。
 
 
 
 
シャーリー・マクレーンは
ファンからその道を歩くことを
勧められ、挑戦します。
 
 
 

すると、彼女はその道中に

レムリア時代の自分が両性具有で、

身体が男女の2つに分けられる

ビジョンを見ます。

 

現在でいう「ツインレイ」ですね。

 

 

 

当時は、

「ツインレイ」

「ツインフレーム」とは呼ばず、

 

「ツインソウル」と呼んでいました。

 

 

当時は「ソウルメイト」

という言葉しかなかったので、


「ツインソウル」は新しい概念でした。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、シャーリー・マクレーンは
この考えは新しいものではなく、

古代ギリシャから存在した

説明します。

 

 

プラトンの「饗宴」という本

両性具有アンドロギュノス

の話が出てきます。

 

 

「饗宴(きょうえん)」の原題は、

古代ギリシャ語「Συμπόσιον

(シュンポジウム)」。

英語「シンポジウム」の語源です。

 

古代ギリシャ語の「シュンポジウム」

は、「宴会」「お酒を飲みながら

雑談する」という意味です。

 

テレビ番組「すべらない話」のように
古代ローマの哲学者たちが
お酒を片手に自分の知っている
小噺や持論を順番に話したものを
収録した書籍のうち、傑作集として
現代にまで残っているのが
この本のようです。
 
なお、英語の「シンポジウム」は
「 〔聴衆の前で意見を述べる〕討論会」
「研究発表会」という意味です。

 

 

 

プラトンの「饗宴」の中で

 

太古の人間は

「アンドロギュノス」という

両性具有で身体は球状で

腕が4本、足が4本あった。

と書かれているそうです。

 

出典: ©くまのめ「恋って何?アンドロギュノスの神話 プラトン『饗宴』からアリストパネスとソクラテス(プラトン)のエロス見解」2021年5月18日更新

 

 

 

この球体のアンドロギュノスが

ゼウス神によって、2つに裂かれ、

細長い形になり、元の片割れを探す

のが恋だとしています。

 ©くまのめ

 

 

 

元々男性と男性の組み合わせだったものは、男性を

 

女性と女性の組み合わせだったものは女性を

 

男性と女性の組み合わせだったものは異性を

 

探し求めるのだとプラトンの

「饗宴」には書かれています。

 

 

 

 

 

話は戻りまして、シャーリー・

マクレーンの「カミーノ」。

 

レムリア時代のシャーリー・

マクレーンは自身が両性具有だった

ビジョンが見えたそうです。

 

 

 

その両性具有の自身の体が

2つに分かれ

 

男性側に自分の魂が入り、

 

もう一方の女性側には、

これまでの転生で何度も巡り合って

いる人(「アウト・オン・ア・

リム」のゲイリー)で、

 

今世は男性で彼女の恋の相手

だった人の魂が入るビジョンを見た

そうです。

 

 

 

 

したがって、彼女が見たビジョンは

プラトンの話と少し違いますが、

 

両性具有だった人類が

男女の2つに分かれた

という部分は共通した話です。

 

 

 

ドイツ人のシュリーマンが

空想上の話と思われていた

ギリシャ神話のトロイの遺跡を発掘し、

 

ギリシャ神話が実話だったことを

証明したように

 

シャーリー・マクレーンも

「ギリシャ神話のアンドロギュノスは、

完全は作り話」というのでは

無さそうだ、と

提言したことになります。

 

 

 

 

 

ローマ帝国でキリスト教が

国教に制定されたときに、

 

ギリシャ神話が否定され、

信仰することが禁じられ、

ギリシャ神殿は破壊されました。

 

 

 

そのときに、多神教が禁止された

だけでなく、

 

ツインソウルの思想も

否定されました。

 

 

 

映画「アレキサンドリア」予告
(日本語字幕版)

 

 
(英語オリジナル版)
映像をお楽しみください

 

映画「アレキサンドリア」には

キリスト教徒がエジプトの

アレキサンドリアで激増し、

 

今まで信じられていたギリシャの神々

への信仰やギリシャ哲学を論じる

ことを反対して、

 

キリスト教徒たちがギリシャ神殿を

破壊し、図書館に所蔵されている

ギリシャ哲学やギリシャ神話が

書かれた書物を破損させる様子が

描かれています。

 

 

この映画の舞台は、西暦4世紀の

エジプトのアレキサンドリア。

 

※当時、エジプトはローマ帝国の領土

でした。ローマ帝国時代は、

信仰の自由が認められ、エジプトにも

ギリシャ神殿が建設される一方、

エジプトの人々はイシス神など、

エジプトの神々を信仰していました。

 

しかし、キリスト教徒の増加により、

古代からのエジプトの神々を信仰する

こと、また、ローマ帝国から

入ってきたギリシャの神々を信仰したり、

ギリシャ哲学に基づく学問が

否定されるようになっていきました。


 

字幕では翻訳が落ちていますが、

「キリスト教徒たちの暴動を

軍隊を以ってしても止められない」

と言っています。

 

 

キリスト教徒たちは

「神は一人だけ」と言って、

エジプトの神殿を破壊しました。

 

 

映画では、キリスト教徒たちが

ギリシャ神殿を破壊し、

ギリシャ哲学の書物を燃やす様子が

描かれています。

 

エジプトの議会で

「キリスト教に改宗しないと、

女子供までキリスト教徒たちに

惨殺されるだろう」と

話しています。

 

映画の主人公である女性天文学者は

信仰の自由を説きます。

 

主人公の口を通してストレートに

キリスト教を批判した映画ですね。

 

 

 

こういう映画を

イギリス、アメリカ、カナダ、

オースーストラリア、

ニュージーランド、イタリア、

ドイツなどの

 

熱心なキリスト教徒多い国で

作れるはずが無く、

スペイン映画でした。

 

 

 

スペインは、イスラム教の国である

シリア人のイスラム帝国ウマイヤ朝

(2023年6月11日修正)領土だった

ことがある国。

だからこそ制作できる映画ですね。

 

実はこの映画、イスラム教圏で

とても好評でした。

 

キリスト教だけが正しいとして、

自分たちを批判し攻撃、侵略して

くるキリスト教の欧米諸国に対する

イスラム教の国々の反感を

感じます。

 

 

 

 

 

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※金額は、2023年6月11日現在のもの。

 

〈字幕版〉

 

〈吹替版〉

 

 

 

 

シャーリー・マクレーンの話に

戻ります。

 

 

ローマ帝国でキリスト教を
「国の宗教」とし(国教化)、
 
それ以外の宗教を禁止したのは
西暦396年なので
 
現在はそれから約1500年
経過しています。
 
 
 
 
約1500年の間、キリスト教圏では
正しいのはキリスト教だけ。
それ以外は異端(カルトである)
いうのが常識だったのに

 

 

 

シャーリー・マクレーンは

それをひっくり返し、

東洋思想も正しい。
ギリシャ神話も真理である。

(多神教、アトランティス文明の

存在は正しい可能性が高い)

 

と、今までの常識を大きく変えた

のです。

 

 

 

 

 

カルト宗教と言われ

弾圧されていたものを

 

「それも正しい」と公言するのは

勇気が要ります。

 

 

恐らくそういう使命を持って

生まれてきた人なのでしょう。

 

 

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今回は

「スピリチュアル思想の歴史 5」

として「ギリシャ神話信仰の復活」

いうお話でした。