昨日の続き・・・。
ある日、祖父の娘が酒としょうゆの瓶が何本もあって使い切れないからと、うちに持ってきた。
それをしまうために、めったに開けない床下収納庫を開けると・・・、
ものすごいものが出てきた。
台所の棚にある2~3袋がすべてではなかった。
床下収納庫から出てきたのは、きな粉と砂糖合わせて、
40袋。
いつの間にこんなに買ってきたのか・・・。
一度に持てる量ではない。
少しずつ買い集めたのだろう。
また娘の大声が家中に響き渡った。
娘:
何だこれ
一生分のきな粉
さすがにもう「さくらだっぺ」とは言えない。
祖父はまたしても、あはは~
と照れ笑いをしていた。
そんなにたくさんのきな粉と砂糖を出すわけにもいかず、そのまま床下収納庫に入れておいた。
祖父は、床下にきな粉と砂糖がたくさんあることで安心していたのだろう。
もう買ってこなくていいのにいつの間に買って来て、台所の棚に置きそれを食べていた。
結局40袋手付かずのまま、祖父は天国へ行ってしまった
祖父、いつも見守っていてくれてありがとう。
きな粉を見ると祖父を思い出します。
最近、子供の頃に関わった人の中で、祖父が一番まともな人間だったことに気付きました。
私もいつか天国に行ったら、一緒に草もちときな粉を食べよう
 


