今回は教員の授業準備、教材研究の視点から教員の働き方についてみていきたい。

 

そもそも、小学校教員(ここでは学級担任とする)は、毎日ほぼ6時間分の授業をしています。一つの教科の準備を15分で行ったとしても、15分×6教科=90分の時間が必要です。

なら、毎日90分間は、それに専念する時間が保証されるべきでは?というのが、私の持論。

 

実態は・・・ある、1週間の手帳を見てみると

(月)15:40 児童下校

   15:45 行事で使用するものの買い出しのためスーパーへチャリで爆走

   16:30 地域行事の会場設営

   17:10 欠席児童の家庭へ連絡など、諸々の作業

   17:15 退勤

 

(火)15:40 児童下校

   16:00 会議

   17:15 委員会から送られてきたアンケートへの回答

         学年内でのちょっとした会話

   17:30 退勤 

 

(水)14:40児童下校

   15:00 会議A

   16:00 会議B

   17:00 学年会議の資料作成

   17:30 退勤

 

(木)15:40 児童下校

   16:00 会議

   16:30 授業準備

   17:15 退勤

 

(金)15:40 児童下校

   15:45 会議

   17:00 退勤

 

この週は会議が多すぎる週だが、だいたいどの週もなんやかんやで2回くらいは何かしらの会議がある。それに加え、なんせアンケートやら回覧物やら、オンライン研修の受講やらと、雑務が多い。さあ、授業準備はいつやればいいのか?この週は木曜の放課後と、授業と授業の間の休み時間や週に3回だけある空きコマに行っていました。3人目の子供が生まれてからは、情けないことに休み時間に子供たちと遊べていない日が増えた。毎日17時半までに退勤するために、そこを犠牲にしてしまっている。

だれだって教員を10年もやっていれば、準備なんかしなくても赤本(指導者用教科書)があれば授業はできる。ただ、そんな授業をしていても、児童はもちろん、何より自分自身が楽しくない。

それに、若手の先生はなかなかそうはいかないと思う。17時を過ぎてから、やっと授業の準備に取りかかれている先生もたくさんいるし、休みの日にやっている先生もたくさんいる。

毎日90分でいいから、授業準備(教材研究)に時間をさけるような働き方を実現していかないと、日本の教育は立ち行かなくなるように思う。

あと、「働き方」という言葉に違和感があるのは私だけかな?「働き方」というと、教員それぞれが工夫して何とか改善していくという意味合いが強いように感じるからだ。教員も一労働者であるから、働き方はもちろんだけど、「働かせ方」を変えるという意識を管理職や委員会にもってもらいたい。

 

次回は、業務外の過ごし方について、考えていこうと思います。