職場に、外線から電話が入った。
今日予約だったが、子供の小学校が休校になったことと、大雪で車を出せないということで、予約を変更したいとのこと。
名前を聞いて、生年月日で調べたら…
おうたが事故にあったとき一緒に遊んでいた友達の母親だった。
遊ぼうって、おうたを誘ったのはそっちなのに…
休校になったというのは、おうたの通っていた小学校…
本来なら、うちも、子供の小学校が休校だったんだな
おうたなら、今なら小5だから、一人で留守番できたかな?
なんて、あるはずだった未来を想像して、それらがどうして私達には訪れなかったのか自問自答して。
相手の母親は、まさか電話の相手が私だなんて考えもしないだろう。
平然を装って、担当部署に電話を回した。
だけど、頭がぐるぐるして。
悲しみが湧き上がって。
職場だけど、引き戻されて。
声を殺して、泣いた。
感情を抑えきれなかった。
何年経っても変わらない悲しみ。
ずっと変わらない。
ただ、蓋をして生活してるだけ。
蓋を開ければ、変わらない苦しみ。
生きてほしかった。
生きていてさえくれたら。
それだけで、良かったのに。
やっぱり会いたいよ。