娘の参観日で、自由参観だった。

私は娘の体育が見たくて、時間を合わせて行った。


放課後いつも遊んでいるお友達のママもいて、こんにちは〜って挨拶から、世間話。



「娘ちゃんは、ひとりっ子ですか?」




ほんの、一呼吸にも満たない、躊躇。



「………はい」










その場に娘がいなくて良かった。

おうたのこと、ないしょにしたり隠したりしなくて良いんだよって言ってる、母ちゃんが嘘ついてる。



でも、言われる方も困るしね。

言う方も、涙を堪えられないし。

憐れまれるのも、見下されるのもまっぴら。




だから、ごめんね、おうた。