今回も前回の考察からの続きになります…。(当ブログ謹製である)「ウイルス論理学」開陳(!)間もない頃、「『論理』とは『言語寄生体』である…」ようなことを書いていたと思うんだが…。これも、メカニズム(仕組み)としては、今回の「『貨幣(お金・マネー)の特性』と非常に似通っているいるのではないか…。そうすると、この寄生体としての「貨幣(お金)」の宿主(寄主)は、「商品(事物)」ということになるのでは…。意外なものの見方なのかもしれないが、そうやって考えていくと、何故か、視界が凄くクリヤーになっていくような気がする…のは自分だけであろうか…。ここで、ここ一連の考察をまとめると、

 

       寄生体           宿主(寄主)

      ウイルス(病原体)      生物(細胞)

      論理(理屈・説明等)     言語(命題)

      貨幣(お金)         商品(事物)

という図式となります。どうでしょう…、結構画期的な感じではないですか…。考えてみれば、これも「相似性論理」ということになるんだろうか…。

 そして、上の図式に共通して作用するのが、「同一性」です。かのウィトゲンシュタインも、当ブログのメインコメンテーターであるgd-fgさんも”忌み嫌う(?)”、あの「同一性(論理)」です。「貨幣」と「商品」の関係では、それは「(貨幣と商品の)等価交換」ということになるでしょう。これは、「ウイルス(病原体)」がその宿主(寄主)である「生物(細胞)」側に”なりすまし・カン違い”させるようにして侵入し、増殖していくというプロセスと類似します。…すると、「同一性」は「なりすまし・カン違い」ということにもなってしまう…のではあるんだが…。