Happy Birthday 【A-4 モー子さん ルート】




「モーーーー子・・・・さぁーーーーーーーーーんっ!!!!!!」



私はモー子さんを見つけて、飛び込んだ。


まさか、そこに他の人がいるとも知らずに・・・・・



「・・・・・この女、相変わらずだな・・・・・」



モー子さんの影になっててわからなかったけど、その声は・・・・・



「飛鷹くん???ど・・・・・どうしたの???」



私、招待状、送ってないわよ????



「あっ、私が招待したの・・・・・/////」



そんなことを言って、頬を染めるモー子さんは

いつも以上に綺麗に見えた。



「そうなのぉ~~~~????」



「一応・・・・・・・・お世話になったし・・・・・・//////」



「お世話してやったから、な??」



ニヤリと笑う飛鷹くんを見て、この二人にいったい何があったのだろう

と少なからず思ってしまったのは、言うまでも無い。


でも・・・・・なんとなく、聞きづらかった。

せめて、モー子さん一人きりならば、何とか聞き出せたものをっ!!!!!

(イヤ、無理だと思うけど・・・・By.ジュリア)



「そういえばモー子さん。

今年も料理、食べてくれた???」



「・・・・・もちろん・・・・・食べたわよ。

相変わらず、うまいじゃないのっ!!!!!」



「あぁ・・・・・そういえば料理、うまかったなぁ~~」



「キョーコ・・・・・・太ったら、責任取りなさいよ??」



「(ニヤニヤ)わかってるよっ!!!!」



「せ・・・・・責任って・・・・なんだ????」



私たちの会話に、微妙にかぶってくる飛鷹くんが、面白い。


最後の”責任”って言葉で目を白黒させているなんて

やっぱり・・・・・・まだまだ子供だわって思っちゃう。



「年始一発目の、ラブミー部の依頼。

アンタに押し付けるから、ね??」



「はぁ~~~~い!!!!!」



「・・・・・・なんだ、そんなことかよ・・・・・・」



あからさまにホッとしている飛鷹君。


君はいったい、どんな想像をしたんでしょうか??

・・・・全然、検討もつかないけど。



「いったい、何を考えていたのかわからないけど、

貴方が思うようなことは、何も無いわよ???

・・・・・それに私たち、女同士だし・・・・・」



モー子さんが飛鷹くんに言っていた言葉に

若干引っかかるものがあったのだが

私はあえてスルーすることにした。



「それよりも、キョーコ・・・・・・・」



モー子さんが、いつにもなく真剣な眼差しで私を見つめる。


・・・・・・・モー子さん、綺麗・・・・・・・


同性の私から見ても、本当にモー子さんは綺麗で美しい。

思わず見惚れてしまっていたとき


12時を知らせる鐘が鳴ると――――――



「はいっ!!!!Happy Birthday キョーコ!!!!!!

(今年は、一番乗りよっ!!!!あの人なんかに負けないわっ!!!!

勝った、勝ったのよぉ~~~~っ!!!!!)」



いきなり私に紙袋を渡してきたモー子さん。


あまりのことにうれしくって、私は涙を潤ませながら



「ありがとう・・・・・モー子さぁ~~んっ」



モー子さんに、抱きついた。



18歳になるこの一年も、モー子さんと、

ずっと仲良く過ごせますようにっ!!!!!!


大好き、モー子さん♪




(おまけ 1)


負けた人とそのマネージャーの会話



「何をそんなに落ち込んでいるんだ??蓮」



「・・・・・一番に、言えなかった」



「・・・・・お前、なぁ~~。

キョーコちゃんに、一番におめでとうが言いたいなら

まずは二人の関係をもっと進展させろよ。

(去年と全く変わらないって、どういうことだよ)」



「・・・・・・わかってます」



「・・・・・わかってないよ・・・・・・」




(おまけ 2)


抱き合う二人を目の前で見ていた飛鷹くん



「・・・・・お前ら、ホントに仲がいいんだな。」



俺だって、奏絵に抱きついてキスしたいのにな・・・・・・


(キョーコはキスしてませんからっ!!!!!)





おちまい






モー子さん編といえば、やはりコレでしょっ!!!!!


今回はモー子さんに一番をあげたかった。

そして、ヘタ蓮がちょびっとだけ、登場。


今回は、短編ながら初めて飛鷹くんが登場しました。


書いてて、書きやすい坊ちゃんでしたね。



それでは、ここまで読んでくださった方に、

残り2編は・・・・

彼らが登場。


彼らにキョーコちゃんが言いたいこと、とは・・・・・???