【蓮キョ】ハロウィーン・マジック



(キョーコ視点でお送りします)



今日は10月31日。
世間一般では、ハロウィーンで盛り上がっている。

勿論私の所属する事務所LMEも例外ではなく・・・・

今日一日、仮装をしたまま移動し、同じ事務所の人間にあったら、上下関係関わらず

「Trick or treat!」

の掛け声をしたあと
お菓子を貰う、もしくはいたずらをする、というイベントを行う事になってしまった。
(ちなみにいたずら、とは、何でもいいのだが、

いたずら帳が渡されていて、そこに一個ずつ印をもらうことになっている)


今日一日、いたずらされずにすんだものには、褒美として、

一泊二日での温泉旅行がプレゼントされるとあって、みんな俄然やる気になっている。


かくいう私もその温泉旅行を狙っている口で・・・・・

どうしてって!?
それは・・・・・・・・・

いつも休み無しに働いている、愛しの恋人(←なんて恥ずかしいフレーズなのかしら)と、

二人でゆっくりしたいから、で・・・・・

だってだって////
敦賀さんってば、中々休みがないのに、ちょっとでもオフになるとすぐに、その、あの~~~~
アレをするから、ちゃんと休めているのか、心配なんだもの/////
か・・・・・かなり・・・・・激しいし、中々離してくれないしって・・・・・・

キャア~~~~~~~~ッ//////

わ、私ったら、何を言ってるのぉ~~~~~~っ!!!!!!!!

よしっ!!!!今日はかなりたくさんお菓子を用意したし、きっと大丈夫だわっ!!!!!!





*





午前中は事務所に居たため、お菓子は半分以上減ってしまっていたが、

午後からの撮影では、余り同じ事務所の人が少ないから、大分余裕だと思っていた。


撮影のある局に入り、楽屋へ移動しようとしていると



「なっ!!!!お前、なんちゅう格好してるんだ?!」



丁度横の道から出てきたところで声をかけられたのだが・・・・・・



「ちょっと、ショー。LMEの人たちは今日一日仮装してるの

さっきも見たでしょう???」



「あ、あぁ・・・・・・・それにしても・・・・・・・」



言いながら、上から下までまじまじと見つめ



「こういう格好は、もっと大人な女がするもんじゃないのかぁ???

例えば・・・・・・祥子さんみたいな、なぁ(ニヤリ)?!」



「なっ!!!!何言ってるのよっ!!!!!!

この格好は好きでしているのよっ!!!!

あんたには関係ないでしょ?!」



「・・・・・・・ふぅ~~~ん・・・・・・

まぁ、せいぜいその貧弱な体を見せびらかすこったなっ!!!!」



こういって、祥子さんと歩きながら去っていくから



「あんたに言われる筋合いはないわよっ!!!!!!」



去っていく背中に向かって、思い切り叫んでしまった。


それにしても・・・・・・・

この格好、似合ってないのかなぁ~~???


モー子さんに見立ててもらって、魔女っ子キョーコになってるのに・・・・・




*





午後の収録も無事に終了し、今日は後帰るだけ、となったのだが・・・・・・

収録にLMEの人が思ったよりも多かったため、お菓子はもうなくなってしまっていた。

でも、もう帰りに誰にも会わなければ大丈夫、と思って

楽屋に帰って急いで着替えていると・・・・・



コンコンコンッ



ノックをする音が聞こえてきた。



「ハイ」



扉を開けるとそこには―――――――



麗しの敦賀さんが、立っていた・・・・・・のだが


楽屋に入ってくるなり、いきなり抱きしめられた。



「・・・・・・・今日一日、そんな格好でいたの???」



「えっ???」



「そんな格好をいろんな奴に見せていたんだ、ね?!」



こ、声が・・・・・・・怖いんですけどぉ~~~~・・・・・・・


そっと抱きしめられている腕の力が緩み、少し距離を開けて

私の顔を覗きこみながら



「キョーコ・・・・・・・・Trick or treat?」



「あっ・・・・・・・・・・

じ、実は、先ほどまでの収録でお菓子は全部なくなってしまったんです。」



「ふぅ~~~ん・・・・・・それじゃあ、いたずらして、いいんだね?!」



ニヤリと笑う敦賀さんの顔は、一瞬でいつもの二人だけの夜の顔へと

変貌したかと思うと、スッと顎を手で取られ

そのまま口づけを交わした。


あっ――――――


それは、触れるだけの軽いキスではなく、深く深く互いのすべてを

飲み込んでしまいそうな、熱いキス。


敦賀さんの手は、私の体をそっと撫で始めた。



「こんな短いスカートじゃあ・・・・・」



さわさわと太ももの付け根を触られ、敏感になり始めた体が熱くなってくる。



「つる・・が・・さん・・・・・、こ、こ・・がくや・・・です・・よ・・・・??」



「そうだね・・・・・じゃあ・・・・・・やめよう、か・・・??」



耳元で甘くささやく敦賀さんの声は・・・・・・敏感になった私の奥に響いてくる。


少し距離をとり、私の顔を見つめる敦賀さんの顔は・・・・・・

私だけにしかみせない、夜の顔。


私のすべてを・・・・・・・捕らえて、離さない。



「キョーコは・・・・・・・どうしたい、の・・・・・???」



私の答えがわかっていて聞いてくる敦賀さんは、

なんて意地が悪いんだろう・・・・・。


でも、私は、そんな彼に夢中なんだ。



「・・・・・・・早く・・・・・・・帰りたい・・・・・・・」



私は目をふせ、ボソッと言ったのだが・・・・・



「わかった・・・・・・・

でも、その前に・・・・・・・・」



くいっと強く抱きしめられ、少し持ち上げられた格好になると

大きく開いた私の胸元へ顔を埋め、きつく吸い上げた。


―――――――――――――っ



「・・・・・・・こんな格好をした・・・・・・罰。」



胸元に赤く印を残し、艶やかに笑う。

そして、その赤い印を、そっと指で触る仕草は、あまりにも色っぽく

私は、本当に早く敦賀さんの部屋に帰りたくなった。



「そういえば・・・・・・・キョーコからはないの???」



ふと思い出したように敦賀さんが言い出して、最初何を言っているのかわからなかったが



「ほらっ。ハロウィーンの合言葉・・・・・・」



「あっ・・・・・・・・・・・・、そういえば言ってませんでしたね。

Trick or treat?」



私のこの言葉を聞いて、フッと笑った敦賀さんは

口に何かを入れたと思うと、もう一度キスをした。


口を開いたところで、飴玉が入っていた。



二人でしばらく熱いキスを交わそう。


今日のキスは・・・・・・

甘酸っぱい、オレンジの味。





ここから先は、二人だけの・・・・・・

甘い、甘い、ハロウィーン・ナイト。




おちまい




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本当は、イラストを描いてキョーコちゃんの魔女の格好を載せれたら

皆さんの想像がつくでしょうが・・・・・・


うう~~ん・・・・・・・


紙に描いた落書きでもよければ、アップ、しようかな・・・・・???