私は、また飛行機の中に居た。
でも・・・・・心の中は、日本へきたときとは大違いだった。
ange 【ボクだけのdiva】 vo.5 ~birthⅤ~
泣き止んだ主任さんは、すぐに私をデビューさせたいと言い出した。
でも・・・・・・ローリィが待ったをかけた。
「・・・・・ジュリア。実は、ショーンから電話があったんだが・・・・・」
「えっ?!」
「学校を勝手に休んでるとはどうゆうことだっ!!!!!!」
!!!!しまったっ!!!!!!
学校のこと、すっかり忘れてた・・・・・・
「学校のほうから連絡が入って、ずっと休んでいるから、卒業が難しいといわれたそうじゃないか。
ショーンは、学校を卒業しないとデビューはさせないと言っていたぞっ!!!!」
「!!!!・・・・・じゃあ・・・・・・」
「あぁ。ショーンはジュリアが歌手になることは反対していない。ただ・・・・・・・」
「・・・・・・・・日本で、ワタシがあの人に会うのが、イヤ、ってことじゃあ・・・・・」
「・・・・・・・・そうだ。あまりジュリア、キミにかかわって欲しくないらしい・・・・・」
「・・・・・・・・・」
(中澤主任)「?????」
「・・・・・・でも、歌手と、女優とでは、同じ業界とはいえ会う機会も少ないのでは?」
「確かにそうだが・・・・・」
「・・・・・私は大丈夫ですよ!!それに、私は日本人としてデビューするんでしょう?
この瞳も、この髪も変えれば、私だと誰も気づかないんじゃないんですか?
それにそれに、彼女は、3歳以降、会っていませんから・・・・・」
「だが、玲子君が写真を見せていたかも知れないじゃないか。
それに、君はハリウッドの元名子役。スクリーンで映っていたのを観てるかもしれない。
・・・・・・・用心に用心を重ねたほうがいい。」
「と、いいますと???」
「見た目もそうだが、性格も、ちゃんと歌手使用に変えよう!!!!」
「・・・・・・・ハァ。」
(耳元で)「蓮もそうしたんだぞ?」
「!!!!!」
負けず嫌いの血が騒いだ。
「じゃあ、それでお願いします。」
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今回歌った歌が、主任さんもとても気に入ってくれたので
この曲をデビュー曲として売り出すことになった。
ただし、私は高校を卒業するまではプロモーション活動は控え
CDのみを販売することになった。
それまでの間に、社長が見た目と性格のプロットを考えてくれるそうだが・・・・・
心配なので、私も自分で考えておこうと思った。
高校を卒業し、もう一度日本へ来たら、私はもう1人の私
歌手 『関 和奏(せき わかな』 になる。
~birth~了
⇒vo.6 ヘ