(しばらく過去の日記を更新します。)先日、壱太郎さんの娘道成寺が見たくて、夜の部に行ってきました^^。

演目は4つで鶴亀、寿曽我対面、息子、そして京鹿子娘道成寺。鶴亀は女帝役の福助さんを囲んで松緑親子と幸四郎親子が舞を見せてくれます。福助さんはどうやら動くほうの片手で扇を扱い、ゆったりとした動きはお出来になる感じで、こうした象徴的な役だったらまだ活躍できるのだな、と思い、少し安心いたしました。とてもよかったのは松緑さんの息子の左近くん、端正なお顔と、まじめで真っすぐな性質が伝わってきて、好感を持った方も多かっただろうな、という印象。曽我対面は何度も見ている時代物で、そんなに注目をしていなかったのですが、毎度のことですが梅玉さんの佇まいが綺麗で、やっぱり見とれてしまいますね。また、芝翫さんと扇雀さんの曽我五郎と十郎もまるで錦絵を見ているような、古典的な魅力があって、とても素晴らしかった。

最後、壱太郎さんの白拍子花子は、お正月のBSでも短時間ほど拝見していたのですが、それから少しの日数しかたっていないのに、もう、更に技術が上がっているようで圧倒されました^^。衣装の柄は大きめ、色とりどりでとても華やかで。昔の道成寺に出てくる着物ではないのですが、それが逆に新鮮で、若い壱太郎さんに非常によく似あっていて、とても美しく、大満足です♪





そういえば、3つともお正月らしい、目が覚めるような華々しい演目だった分、吹雪の中の小屋が舞台で、あまり動きのない「息子」はたいへんに申し訳ないのですが、いつの間にか寝落ちしてしまいました^^;前半少し拝見していてちょっと思ったのは、染五郎くん、非常に神秘的で美しいお顔をしていて、何か、山岸涼子さんの漫画「日出処の天子」の厩戸なんか舞台化して演じてみるとぴったりなのではないか、と勝手に思ってしまったのですが、それを連れの友人(大分若い)に話したらやめて~と嫌がられてしまいました(イメージ違っていたかな^^;)それは置いておいて、白鷗さん、幸四郎さん、染五郎くんと3代の共演は高麗屋さんのファンにとってはとても嬉しい共演だったかと思います^^。