美容皮膚科のテーマで紫外線のお話が続きました
今回も紫外線に関連したお話です。
紫外線による皮膚の反応は人種によって異なります。
何が原因で反応が違うのか
皆さん、わかりますか
それはもともとの皮膚の色によって反応が異なるのです
皆さんは白人で日焼けしている人を見たことがありますか?
久しぶりに会ったら、『お前、この夏でずいぶん黒くなったなぁ』なんて、そんな白人の方いませんよね。
逆に、黒人で色が薄くなっている人を見たことがあるでしょうか?
『ずっと家で仕事してて日光を浴びてなかったら白くなってきちゃったよ』と言っている黒人の方もいませんよね。
(故マイケル・ジャクソンは別の理由がありますので、自然と白くなったのではありません。)
白色人種(もともとメラニン色素が少ない)は紫外線を浴びても赤くなるだけで、その後に黒くなることはありません。
黒色人種(もともと大量のメラニン色素がある)は絶対に日焼けはしません。
アウチヒリヒリシテイタイヨ
そんな日焼けして痛がっている黒人の方なんて見たくありませんね。。。
黒人の方って強いイメージがありますからね。
それでは、われわれ日本人は
われわれ日本人(黄色人種)はその個人により紫外線による反応が異なります。
その紫外線の感受性の違いにより分類したものが、紫外線によるスキンタイプです。
(Japanese skin type : JST と呼ばれます)
それは以下のように分類されています。
Japanese skin type(JST)
JST1 : 赤くなるだけで黒くならない
JST2 : 赤くなった後に黒くなる
JST3 : 赤くならずに黒くなる
大まかに、これら3タイプに分けることができるのです。
その割合は、JST1 15% 、 JST2 70% 、 JST3 15% です。
皆さんはどのタイプに当てはまりますか?
色白のJST1?それとも、浅黒いJST3?
『私はJST1で色白タイプ紫外線を浴びても黒くならない
うふふラッキー
』
と思っている、あなた
確かに白くてきれいでしょう。
でも、それは日本人のなかでは白人に近い肌タイプということ。
このタイプはサンバーン、光老化、光発がんが起こりやすいのです
若いうちはいいですが、年を重ねるごとにそれらの障害が表立ってでてきますので、積極的に紫外線対策が必要となります。
ご自身のJSTを知っておくことは、お肌の健康維持・美肌維持に役立つのです
そして、われわれ美容皮膚科をやっているものは、個々の患者さんのJSTを考慮して治療にあたっています
もちろん、どのスキンタイプに限らず紫外線対策はしっかりやりましょうね