『あなたには殺せません』石持浅海 | 相談員の正体が気になるところ | すうさの読書日記

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あなたには殺せません

石持浅海


 

あらすじ 

 

NPO法人が犯罪を未然に防ぐための相談室を設立した。そこの相談員は優秀で、相談室に訪れる人に対し、犯行計画の不備を次々に指摘していく。相談室に訪れた犯罪者予備軍の人達は、果たしてどんな未来を辿るのだろうか。

 

 

 

 


​感想 

 

殺人の相談をするNPO法人。すごい発想だなと思った。

相談員が何者なのかすごく気になる。これ続編出ないかなぁ。

 

いろんな殺人の動機と相談、結末が短編で描かれている形だったけど、最初のミュージシャンのやつは結果成功してて驚いた。夫婦のやつ、大学生のやつ、貸したお金パチられたやつ、LGBTのフグ毒のやつ、いろいろあったけど、なんだろうなぁ、全部丸く治っている気がしてしまうのは何故だろう。成功も失敗もあったけど、良い形に収束した感じ。

 

お金パチられたやつ、大学生のやつ、夫婦のやつに共通してたけど、結局みんな人の道を外す時って同じ顔してるんだなと思った。実際は知らないけど。理性が飛んだ笑いだっけ。

 

罪を犯す前は一度は必ず踏み留まるから、そこで相談に来てもらう、そして否定はしない。肯定もしないけど。現実に存在したらどうなるんだろう。

  

 

 


 

こんな人におすすめ 

 

殺人事件が起こる小説が好きな人、短編が好きな人はぜひ。朝読書にもいいかもしれない。表現がそこまでグロテスクじゃないから、サクッと読めておすすめ。