お昼休みにテレビを見る。

最近のお気に入りはNHK。



時間帯はいつも同じなんだけど
曜日毎に番組が変わるから
毎日いろいろ楽しめる。




特にお気に入りは月曜日。

まるで絵画や音楽を鑑賞するかのようなタッチで
自然や民俗を切り取って見せてくれる。




そのなかで
水曜日は街歩きの番組。

海外のとある街を歩く。


カメラに歩く人は写っていない。


まるで視聴者が

実際に歩いているかのような

アングルで撮られている。



ペルーのある街の回で
夕方の街に虹が出ていた。

子供が指差しながら父親に教える。
「パパ 虹が出てるよ。」

すると父親は
「ダメだよ。指がなくなるよ。」
と子供をたしなめた。

この辺りでは
虹を指差してはいけないらしい。
昔からそうだと云う。



どうにも気になって調べてみた。

すると意外にも
アジアでも広く同じような事を云うらしい。


日本でも沖縄辺りでは
そういう虹を神格化した言い伝えが
生きているようだ。


虹は 
神様や天女様が姿を変えたもの。

そして
蛇や双頭の龍等とも捉えれている。

だから
そういう尊いものを指差しては失礼だ。
という躾の教えから発した迷信のようだった。

虹は 
瑞兆とされるばかりでなく
人を惑わす妖しい化身のようにもされていた。


美しすぎる不思議なものは
いずれにせよ
この世のものではないらしい。



虹は約束の証ともされている。


今は虹の季節。

雨上がりには 虹に出逢えるかもしれない。


その時ワタシは
吉兆と喜びの架け橋と信じよう。