翌日は薬師寺へ。
ちょうど3年前に美里のライブで来て以来です。
今回は、行く前に西岡常一棟梁の「木のいのち木のこころ」
を読み直してきたので、東塔のほかに彼が再建をてがけた
西塔や金堂も楽しみでした。
 
1300年たってもなお美しい東塔
6層に見えますが、大屋根の下についているのは「裳階(もこし)」という
風雨を防ぐ飾り屋根のようなもの。
余談ですが、うちの母、あるときNHK奈良放送局の記者さんが
誤ってこれを「6重の塔」とテレビで紹介したのを見、
「他県、民放ならまだしも、NHKの、しかも奈良放送局の記者が
 間違えるとは何事か!」
とクレームの電話を入れたそうです(^^;。
(母は典型的なNHKウォッチャー)
 
ご本尊をおさめている金堂
「この建物を建てたのは誰?」「大工さん!」
なんて冗談でよく言いますが、ほんとに建てたのは大工さんなんですねぇ。
ひとりの宮大工がどんな思いでこの建物を作り上げたのかと
知ってからあらためて見ると、なんだか涙が出そうになってしまいます。
そしてどんな建物にもそういう物語が生まれますように、
と願ったりもします。
もし、行く機会があるようでしたらぜひ西岡棟梁の本を
なんでもいいから読んでいってください。感動しますよぉ。