みゆうちゃんについて、以前こんな記事がありました。真偽はともかく、今の若いゴルファーの問題点を如実に表しています。


前にも書きましたが、リアル星一徹の元、促成栽培でプロデビューし、若くしてスターの座を射止める、昨今の女子ゴルファー。

これにより、年々若いスターが台頭→スポンサーの獲得で賞金増加→日本で活躍したスターが海外に旅立ち、活躍→その穴を若手が台頭し、埋めていく。

この好循環が、今のJLPGAを盛り上げているのは、紛れもない事実です。しかし、その一方、下記の弊害が出ているのもまた事実です。


①ゴルフ漬けで、その他の部分が未成熟のまま、スターになってしまう。結果、マナーやルールをよく理解していない、またはルーズ。

②若くしてスターになれる反面、若くして凋落してしまう

③深刻なキャディ不足


①については、テレビ中継を見ていると、競技委員を呼んで、いちいちルール確認する姿が散見されます。スコア誤記を防ぐのには、有効な手立てだですが、本来、プロである以上、ルールはしっかり把握しているのが大前提。それでも、競技委員を呼ぶケースが多いのは、本人は元より同伴競技者もしっかりルールを把握していない何よりの証拠です。

しかも、競技委員を呼びルールの確認をすれば自然とプレー時間も延び、結果遅延行為になってしまいます。

他にも、プレー中キャディと大喧嘩する、バッティング外してパターを叩きつける、ミスショットして露骨に舌打ちする、キャディに乱暴にボールを投げる、スロープレーが目立つと言った行為が散見します(ゴシップ記事によく掲載されていますが、名指しされているプレーヤーが本当にしているか真偽が不明なので、名前は書きません)

私が見た限りでは、FプロやOプロがキャディと大喧嘩してましたし、ベテランのUプロSプロは、バッティング外すと、よくパター振り回しています。

また、Mプロはキャディに乱暴にボールを投げて渡した結果、池にボールが入り、キャディが初冬の池に入り、ボールを探すという事件もありました。

②これは、黄金世代を見れば、一目瞭然です。

今年のQTに、ツアー2勝の大里桃子プロ、同1勝の新垣比菜プロ、同じく河本結プロ、植竹希望プロ、浅井咲希プロが参戦してました。プロの厳しさと言えばそれまでですが、なまじ順調に活躍した事で、逆に『燃え尽き症候群』になってしまったのではないか?と推察してます。

(大里、新垣、河本3人のプロは、来期前半戦出場権を無事獲得しましたが)

③こちらについては、近年名目コース(太平洋クラブ等)でも、セルフカートでプレーするアマチュアゴルファーが増えたのも大きな要因ですが、高卒1年目でバリバリレギュラーツアーで活躍できるプレーヤーが増えた事で、(プロのトーナメントが開催される)名門コースで、研修生の確保が難しくなっているのも、大きな要因です。

①で、FプロやOプロとトラブルを起こした、某キャディが『厳重注意』で止まっているのも、キャディ不足を如実に表している事例です。


ここまで『ダメ出し』ばかりしましたが、①~③までの事例の解決策を自分なりに考察してみました。


まず①ですが、ゴルフの指導はもちろん、ルールやマナーについて、指導者がしっかり教える事が、今まで以上に大切になります。

幸い現在、ジャンボ尾崎さん、中島常幸さん、芹澤信雄さん等レジェンドが、ゴルフアカデミーを開催し、たくさんの生徒さんを集めています。

そこで、ゴルフの技術はもちろんですが、マナーやルールもしっかり教育すれば、高卒1年目からプレーしても、今のようなトラブルを防ぐ事ができるのでは?と思います。

(もっとも、ジャンボさんは全盛期マナーの悪さで有名だったので、アカデミーでそこまで教育できるか、疑問もありますが)


②についてですが、近年、古江彩佳さん、畑岡奈紗さん、笹生優花さん、西村優菜さん達が、海外が活躍しています。それだけJLPGAのレベルが上がっている証拠であり、今年から米ツアーに挑戦する、稲見萌寧さん、吉田優利さん、西郷真央さんが成果が出れば『若手の燃え尽き症候群』の防止にかなり成果が出るのでは?と期待しています。


③ですが、昨日も書きましたが『主催者推薦枠』の運用の見直しが大きなカギになりそうです。

原則『主催者選考会』で出場選手を決めれば、苦労人にもチャンスが巡ってきますし、彼女達がシンデレラガールになれば、研修生の方々の励みにもなります。

過去、斎藤愛璃さん、西山ゆかりさん、前田陽子さんが、研修生からスターダムに上り詰めたケースもあり、その事例が増えれば、研修生も増え『キャディ不足解消』に役に立つのではないか?と思います。


最後に、一言。

マナーの悪いプレーヤーが増える事は、JLPGAにとって、マイナスしかありません。なぜなら『駆け引き』の名の下、スロープレーが横行、些細なルール確認毎に競技委員の呼び出し、ミスショットする度、クラブを叩きつける、キャディとのトラブル多発etcとなり、ギャラリーの足が遠退き、スポンサー減少の悪循環になってしまうからです。

逆に、ルールをしっかり守れば、プレー進行はスムーズになり、緊張感溢れた素晴らしいプレーが生まれます。

日本女子オープンで、原英莉花さんが素晴らしいプレーで、優勝しましたが、それは相手が菊地絵理香さんだったのが、大きかったです。

どんな状況に陥っても、諦めずしぶとくパーセーブにしのいだ絵理香プロ。英莉花プロも『これは自分から自滅できない』と覚悟を決めたからこそ、引き締まったプレーが生まれたのです。

(絵理香プロは、同大会で2013年、15年も死闘を繰り広げ、チョンインジプロから『菊地さんと一緒にプレーできて良かった』と賛辞を受けてます)

手前味噌になりますが、その前に優勝した時の相手は、小祝さくらちゃん。彼女のリズムの良いプレーが、英莉花プロのポテンシャルを最大限に引き出したのは、紛れもない事実です。


以上の点を踏まえ、ゴルフ関係者が良い方向で改善してくれれば、と強く願います。