Mammy | ハナシカミョウリ

Mammy

頭の中 唸る熱に

一人で懺悔なんかして

神様を信じるのは こんなときばかり


頭の中 溜まる程に

一人で言い訳なんかして

誰かが眩しいのは こんなときばかり


浴室に沈んでも

薄ら寒くなるばかり

人も音も意味さえも

ざらざらと心地悪い

声になんない声だしながら

悪夢みたいに抜け出して

冷蔵庫にとって縋って

オレンジの光になだれ込む


ドリンク・ホルダに手を伸ばす


どうほめたってきれいじゃないし

子供っぽくて笑われちゃうけど

どの薬より特効薬だ


回ったあたしを静めるように

優しく柔く健やかに

昔と全くおんなじように

緩やか穏やか、染みるのだ




…それはつまり、女の味か。



赤と白の紙パックで

なつかしいあの人にも似た



動物が 笑った気がした