長男の心音がなくなってしまったことを確認した後、

身体についていた点滴や管をすべて外してもらいました。


分娩室で初めての対面をして以来、

たくさんの管に繋がれた長男しかみていなかったので、

すべての管がはずされた長男に会ってほっとしました。


「おつかれさま」

「よく頑張ったね」

「生まれてきてくれてありがとう」


主人と一緒に何度も長男を褒めて、お礼を言いました。


管がはずされた長男をきれいにする為、

NICU内で初めての沐浴をさせてもらいました。


まだ暖かい長男を抱き、

私と主人と一緒に沐浴をしました。


まずはお顔から、

お腹、両腕、両脚、両手足、脇の下、首、背中、お尻、髪の毛もあらいました。


「気持ちいいですか?」

「きれいきれいしますよ」


たくさん話しかけながら長男の身体をきれいに洗いました。

石鹸の良い香りが切なくて、ぽろぽろと涙がこぼれました。


タオルで体をふいて、

オムツをはかせ、

産着は主人が着せてくれました。


4年前、長女のお世話をしていた経験があるので、主人でも思いの他スムーズに着せてあげることができました。


看護師さんにお願いをして私はお耳掃除とおへその消毒もさせてもらいました。

最初で最後だけど、できることはすべてしてあげたいと思いました。


最後にもう一度母乳を絞って口に含ませてあげました。

母乳は昨日よりよく出るようになったので、めんぼう2本にわけて、おかわりさせてあげることができました。


ママの母乳はおいしかったですか?

本当はもっともっと飲ませてあげたかったんだけど、ほんのちょっぴりでごめんね。


管のとれた長男はすやすやと眠っているだけにしか見えませんでした。

たった2日間の一生でしたが、長男は本当によく頑張ってくれました。

たくさんの幸せを残して旅立ちました。


ずっとずっと一緒にいたかったけれど、ついにその時がきてしまいました。


良く頑張ったね、

管がとれて楽になったかな?

最後まで本当におりこうさんだったよ。

生まれてきてくれてありがとう。