出産前日の夜、

「明日には長男に会えるかもしれない」

そう思うと嬉しくて嬉しくて、

産後しばらく寝不足になるのだろうから今のうちにちゃんと寝ておこうと思い

しっかり睡眠をとりました。


長男が生まれた日、

朝から主人が付き添いをしてくれていました。

(娘は義実家へ預けていました)


朝から陣痛促進剤の点滴を始めました。

分娩室に移動して、NSTをつけると、既に3分間隔での陣痛が始まっていました。


陣痛の痛みは徐々に増してきて、ものすごく辛かったけれど、

主人がずっとそばにいてくれて、声をかけてくれたり、うちわで扇いでくれていたのがとても心強かったです。


赤ちゃんも頑張ってくれている、

とにかく元気に産んであげたい、

その一心でした。


ありがたいことに長男は陣痛促進剤の点滴を始めてから約4時間で生まれてくれました。

誘発分娩ではありましたが、経膣で、日中の一番良い時間に生まれてくれました。


体重2720g

身長48cm


大きな産声をあげて私の胸の上にやってきた長男の顔はとてもかわいくて、

ごく普通の元気な赤ちゃんそのものでした。


「生まれてきてくれてありがとう」

「我が家へようこそ」

「ずっと会いたかったよ」


主人と一緒にたくさんたくさん話しかけました。

主治医である産科の医局長も来てくださいました。


「おめでとうございます」

「おおきな声で泣いていますね」


ずっと診ていただいていた医局長にそう言っていただき、

きっともう大丈夫だと思ってほっとしました。


こんなに元気な声で泣いてくれたんだから大丈夫。

そう思っていました。


分娩室には小児科の先生もたくさん同席してくださっていて、

赤ちゃんはすぐに検査の為別室に移動しました。


私は分娩台の上で2時間動かずに過ごした後、病室のベットに移動しました。


産後6時間はトイレ以外で動かないように、

トイレの時もナースコールをして介助してもらうようにと言われ、

ベットで休んでいました。


主人は親族に長男誕生の連絡をしてくれ、

娘が自宅に帰ってくるので一旦帰宅する予定だったのですが、

看護師さんから

「先生から説明があるのでまだ帰らないでください」

と呼びとめられました。


しばらくして、

小児科の主治医の先生からの説明があるとの呼び出しがありました。

私は車いすに乗って主人と一緒にNICUへ向かいました。