第19回 ボキューズ・ドール国際料理コンクール 日本代表選考『ひらまつ杯 2022』にて、石井 友之(アルジェント)氏が優勝し、日本代表に選出されました!ボキューズ・ドール2023 日本代表として、今春に開催予定のアジアパシフィック大会を経て、2023年1月開催予定の『ボキューズ・ドール2023 フランス本選』を目指します。

 

そもそもBocuse d’Or=

ボキューズ・ドール国際料理コンクールとは。

1987年に“現代フランス料理の父”と称されるポール・ボキューズにより創設されたフランス料理コンクール。以来約30年にわたり、世界中のシェフ達に支えられ、料理人にとって最も栄誉あるコンクールに成長し、今や「美食のワールドカップ」として注目を集めています。前回大会の優勝はフランスでした。

 

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コンクールは、大陸予選(アジア・パシフィック、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、特別出場枠でそれぞれ開催)を勝ち抜いた24カ国の代表シェフが、2年に一度開催されるフランス(リヨン・シラ国際外食産業見本市内で開催)にて本戦が開催されます。

 

1987年第一回大会の日本代表は春田俊夫氏。

2000年以降は、以下のシェフが日本代表となっています。

2000年:濱野弘典、2002年:川端清生、2004年:浜田統之、2006年:長谷川幸太郎、2008年:佐々木康二、2010年:中洲達郎、2012年:浜田統之、2014年:髙山英紀、2016年:長谷川幸太郎、2018年:髙山英紀、2020年:戸枝忠孝(敬称略)

 

 

今年の第19回 ボキューズ・ドール国際料理コンクール 日本代表選考『ひらまつ杯2022』は、1月10日大阪にある辻󠄀調理師専門学校別館にて開催。決勝には5人の選手による熱い戦いが繰り広げられましたが、プレスとして参加させていただきました。

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以下主催および協賛企業は以下の通り。「青森シャモロック・ザ・プレミアム#6」と鳥取県産原木しいたけ「とっとり115」が課題食材となり、料理が作られました。

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和やかな雰囲気で開始されましたが・・・。

 

時間が経つに従い、選手と審査員の表情はどんどん真剣な眼差しに。

 

審査ではまず大きなトレイに盛り付けをされた料理が、各審査員の前へワゴンで運ばれていきます。こちらは4番目に登場した石井友之シェフのお料理。

 

その後、各審査員への試食を盛り付けし

 

試食分がこんな風に1枚のプレートに盛り付けられていきます。

 

メニューも各自用意されるとか。石井シェフはこんな素敵なメニューブックをご用意されていましたが、ひらまつのデザイン部と本社社員が作ってくださったそうです。

 

 

全てのお料理の提出と審査が終わり表彰式へ。協賛各社賞及び2位、3位の発表の後

日本ボキューズドールアカデミーの浜田統之会長より優勝者が発表されました。

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今回優勝を勝ち取ったのは、

アルジェント 石井 友之シェフ

賞状はゲスト審査員である渡辺 雄一郎シェフ、

トロフィーは同じくゲスト審査員である米田肇シェフより授与されました。

日本を代表されるシェフからの祝福に、どれほど勇気づけられたことでしょう。

 

涙溢れるながらのご挨拶となりましたが、石井シェフが大会に出場しようと決意されたのは10年前。ひらまつの先輩である長谷川幸太郎シェフが32歳で出場されたのを見て、ご自身も32歳での出場を目指し毎日毎日をひたむきに料理を続け、日々研鑽を積まれてきたそうです。この日は、世界大会のスタートラインに立てたことが嬉しい。また、ここに来るまでに多くの先輩からの助言をいただき、指導されたことはすべて実践し、失敗を繰り返しながらも、何度も何度も繰り返し臨まれたそうです。今まで支えとなってくれた周りの方への感謝もしっかり述べられていました。

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また今回の大会に出場するにあたり、10年前から各国の大会での提出料理を見て

形状や味などを細部にわたり研究されてきたそうです。一番難しかったのが

温めた時の形状維持。ミリ単位で切る、削ると行った地道な研究を続け

また毎日データ化することにより、今日よりも明日、明日よりも明後日と

ブラッシュし続けてきたそうです。今回の国内予選は2ヶ月と短期間だったので

10年間の蓄積された料理の知識を総動員し、さらにブラッシュアップされたと。

特に気を付けられたのが味で、提出される順番による差別化も考えられたとか。

例えば、1番だったら塩を2g減らすとか、最後であれば5g減らすなど、

グラム違いの旨味と塩気のバランスを何度も何度も研究されたそうです。

 

意気込みを伺っところ、今までは日本の季節や文化がテーマとなっていましたが

ご自身はそれに加え、日本人の職人技術を発信し、日本人にしかできまない

盛り付けや繊細な味の表現により、海外のシェフたちが唸るような料理を作りたい

という決意もされていました。今まで助けていただいた方をはじめ、

応援してくれている方に感謝し、世界というステージで戦うことで

日本の皆さんに夢と希望を伝えることで恩返ししたいと語られていました。

世界大会の切符は、努力と感謝の賜といえましょう。

 

 

今までも国際テタンジェ料理コンクールで国内3位というタイトルを獲得されている

石井シェフですが、皆さんに伝えたいことはありますか?というお伺いしたところ

人生で栄光を感じられる瞬間はなかなかありません。

今回皆さんが選んでくださったことに感謝し、大会までさらに研鑽を積んでいく

という決意とともに、日本の料理界の発展に寄与し、世界に勇気と元気を与えて

いきたいという決意を話してくださいましたが、私までも勇気づけられました。

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出場者と順位・各賞は以下の通りです。

優勝:石井 友之(アルジェント)

2位:土谷 真敬(グラン・ロシェ)

3位:塩貝 龍太(ホテルグランヴィア大阪)

4位:東園 勇樹(HIGHLINE)

5位:市川 隆太(東京會館)

【特別賞】

プルミエとっとり115賞:市川 隆太(東京會館)

プレシャモ賞:土谷 真敬(グラン・ロシェ)

 

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大会の様子はリールでご紹介していますので、ご覧いただけたらと思います。

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皆さんお疲れさまでした。皆さんの健闘される姿は素晴らしかったです。

 

以下、2位と3位のお料理もご紹介させていただきますね。

 

2位 土谷真敬シェフ

 

3位 塩貝 龍太シェフ

 

最後は熱い戦いを繰り広げられた出場シェフの方々と審査員の皆さんです。

 

皆さん、お疲れ様でした。そして受賞された皆さんおめでとうございます。

夢に向かってお料理されているシェフたちは本当に素敵でした。

 

石井シェフには、アジアパシフィック大会、

そして『ボキューズ・ドール2023 フランス本選』にて

ご自身の力を十分に発揮され、夢を勝ち取ってきて欲しいと思います。

 

石井シェフ、頑張ってくださいね!!