2013年10月25日にリニューアルオープンした『L'OSIER(ロオジェ)』。

以前は何度かお伺いしていたのですが、予約も取れないし写真も撮れないし後回し

なんて思っていたら、5年以上経過してしまいました。時の流れが早すぎる・・・。

 

 

今回は、海外から一時帰国するたびに私との食事を楽しみにしている友人と伺いました。

日本の最高峰のレストランを食べ歩きたいようで、私も彼女と一緒に食事に行くのが

最近の楽しみとなっています。以前から『ロオジェ』に行こうと話していたところ、

今回三ツ星の返り咲いてしまったの、慌てて日程を合わせ予約をしました。

 

 

ドアマンに案内され、店内に入ります。

リニューアル前と雰囲気とは全く異なり、吹き抜けの空間がとっても贅沢。

ピエール=イヴ・ロション氏がデザインする、『ピュア』『シンプル』『洗練』を

「白」「ゴールド」「透明感」「ガラス」「光」のキーワードに集約しています。

以前のお店よりも、各段にラグジュアリーでイメージが伝わってきて夢の世界のようです。

 

 

ダイニングは地下になりますが、螺旋階段もしくはエレベーターで降りることができます。

パウダールームのショーケースには資生堂の

コスメが飾ってあったりして資生堂が経営もそんなところに顔をのぞかせています。

 

オープン当初はお写真禁止とのことでしたが

シャッター音なし、フラッシュなしなら撮影しても良いとのことでしたので

カメラのシャッター音をしっかり消しての撮影を練習してから伺いました。

 

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食器はHAVILAND(アヴィラント)、Bernardaud(ベルナルド) 、J.LCoquet(ジャン・ルイ・コケー)

とフランスのリモージュの名窯を使っていましたが

ショープレートは、L'OSIERのロゴ入りのHAVILAND特注品。

煌く空間でゴールドのロゴがまた美しく輝きます。

こういうものを見ると、フランスの窯がいいのかななとつくづく感じます。

 

 

うわぁ~。かわいい~。

男女問わず、こんなのが出てきたら思わず歓声を上げてしまう美しさです。

ガラスの器に並べられて登場したアミューズグールは、

小さな世界に込められたアートのようなものばかり。

 

 

トリュフのクヌーデルやトウモロコシのチップスにアボカドのピュレ

サーモンとフロマージュブランの竹炭のタルト等どれも丁寧に作られていてうっとりです。

 

ローズマリーのタルトにポワローネギのクリームをのせてこれまた美しい!

 

パンは4種ほどどがトレイにのって登場しました。

いろいろなタイプのパンが選べるのはとっても嬉しい。

 

こちらのパンはデフォルトでつくのですが、これがまた美味して!

 

バターもこんなにかわいく。

 

 

支配人が途中パンのお代わりはいかがですか?とテーブルに来てくれたのですが

お腹いっぱいになっちゃうので、とりあえずいいですとお断りしたところ

私たちがチョイスしていなかったプチバゲットが美味しいので是非!と言われ

わざわざスライスして熱々にリベイクして持ってきてくださいました。

バターを付けて食べたら最高なんです!と勧めらた通りに食べたら本当に美味しい!

時折サービスマンをいじる私ですがこの日ばかりは逆にいじられました。

高級なレストランは恐れ多くてと言いますが、逆に聞けばなんでも丁寧に教えてくれるし

お願いすれば応えてくれるし、こんな風にコミュニケーションをとって楽しませてくれたりして。

ちゃんとサービスしてくれるんだから、その波に乗ってしまえばあとはラクチンですね。

 

 

ブロッコリーのスープとビーツのアイスクリーム

 

上空がくり抜いてあり、底にはL'OSIERのロゴマークのグラス。

緑のロゴとブロッコリーのスープの緑と赤いビーツのアイスクリームのコントラストも美しい。

そら豆やゆずのゼリー、そしてつまみ菜と竹炭のチュイル。

野菜のアイスクリームのさっぱりした味わいで、するっと食べてしまうスープでした。

 

 

 

鴨フォワグラのポッシェ 聖護院蕪のラビオリと冬野菜の庭園 黒トリュフ風味
ヴァードゥヴァン香るコンソメ

目の前でスープをかけていただき、お皿の中がコンソメでスープ仕立てになりました。

 

「冬野菜の庭園」とありましたが、まさにその名の通り。

コンソメの味わいも濃い牛脂という感じではなくとても上品。

トリュフも散りばめられ香り豊かなエレガントな庭園っといったところでしょうか。

 

 

金目鯛のロティ «イカ/トランペット茸/シトロンコンフィ»のコンディマン
アンディーブのフォンダン ほうれん草と紫蘇のクーリィソース “ヴァンジョンヌ”

 

しっかり旨味のある金目鯛に、イカやトランペット茸を加えることで

味わいに金目の味に広がりが出てきました。

アンディーブの中には帆立やヒラメで作られたムースがこれまた濃厚。

金目鯛とそれぞれの素材を魚のジュで作ったソースがまとめバランスの取れた一皿。

 

 

蝦夷鹿とジュニエーブルのココット焼き ブレゼしたエポールのカネロニ
コリアンダー香るキャロットのムースリーヌ 甘酸っぱい赤ビーツ
栗のチャツネ シトロンコンフィ ソースポワブラード

 

蝦夷鹿はフィレ肉を使っていて、絶妙な加減の火入れで柔らかくいただきました。

お肉の下にあるチリメンキャベツなどの甘味のある野菜が甘味をプラス。

カネロニの中にはしっかりとした味わての鹿肉が入っていて力強い味に。

 

添えられた人参がはなやぎを。

時折栗のチャツネがどっしりとした深みを加え

冬の食材の滋味深さを引き出しているようでした。

 

 

フランス産フロマージュ

そしてグランメゾンならではのお楽しみフロマージュです。

こちらもまた種類豊富。友人はテッドドモワンヌにすぐに目が行きオーダーしていました。

 

私は30か月のコンテ、そしてモンドールを。

コンテ大好き人間の私ですが、友人にちょっといただいたゴーダもかなり美味しかったです。

 

パンはスライスしたものを2種用意してくださいましたが

私はドライフルーツ入りをいただきました。

 

 

レモングラスのソルベ 日向夏のコンフィとスープ

ご想像通り爽やかな酸味のあるアヴァンデセール。

口の中が一気に爽やかになりました。

 

 

苺のヴァリエーションさまざまな食感で

タイムのソルベ/シトロン・ヴェール/オレンジフラワーのジュレ

あまり甘くないデザートということで季節のフレッシュな苺をたくさん使ったデザート。

 

フレッシュフルーツと濃厚なソースでいただくシンプルながら味わいや果汁

香りやテクスチャーが楽しめるデザートで軽やかに締めくくりました。

 

 

ミニュルディーズ

ベルガモットのマカロン、バナナのコンフィとキャラメル、

メレンゲとフルーツ、ブルーベリーのゼリー

小さいながらどれも手の込んだ繊細な作業が伺えます。

ちょっとお腹がいっぱいでしたが、緩急のある味わいで愉しませていただきました。

 

 

フリヤンディーズのワゴン

チョコレートやギモーブ、キャラメルやパートドフリュイなどがワゴンで登場しました。

やはりこういうものが出てくると、お腹いっぱいですがかなりテンションが上がります。

全部制覇したいところですが、お腹いっぱいでしたので控えめにいただきました。

 

ギモーブはグランゾンならではの長いものをカットするスタイル。

この日はココナッツをまぶしたものでした。

 

山椒とキャラメルのボンボンショコラ、苺とルビーグレープフルーツのパートドフリュイ、

ギモーブやピールのベルガモットのチョコレートかけなどをいただきました。

 

 

最後はお水をいただいたのですが、満寿泉のニューイヤーボトルに入って登場。

このボトルは新年だけ出すんですが、毎年かわいいくてすぐにわかります。

フランス料理店で見かけるのはなんだか楽しい。

 

 

美しいリモージュのお皿の上で華やかに舞うお料理は、

とてもバランスが良く、とてもエレガントです。

今回は友人が明日人前に立つので飲み過ぎない食べ過ぎないということで

控えめにしていただいていましたが、お酒も飲まない私たちへの

細かな心配りを忘れずに、丁寧に時々ウイットに飛んだ

対応で楽しませてくださいました。

 

さすがの三ツ星の貫禄は、威厳ではなくさりげなく心地よいサービスとして。

まさに夢のような華やかな空間で流れた心地良い時間となりました。

 

 

 

L'OSIER(ロオジェ)

東京都中央区銀座7-5-5

03-3571-6050

予約専用ダイヤル:0120-156-051/ 03-3571-6050
電話予約受付時間:10:00 ~ 22:00 (営業日のみ)

日曜・月曜・祝日不定休・夏季(8月中旬)・年末年始

 

 

 

ロオジエフレンチ / 銀座駅新橋駅日比谷駅
夜総合点-