高品質な茶葉の産地で知られる嬉野。

そんな「うれしの茶」をティーセレモニーのスタイルでもてなしてくれるプロジェクト

『嬉野茶時(うれしのちゃどき)』

ANAインターコンチネンタルホテル東京で行われた賞味会にお招きいただきました。

 

「嬉野(うれしの)」

言葉を見ただけでなんだか幸せな気分になっちゃいませんか?

私は緑広がる大地や幸せな人々の顔を連想しちゃいました。

嬉野は、佐賀県西部に位置する市。

嬉野には、肥前吉田焼もあります。

近郊には伊万里や唐津も近くにあり焼き物の産地です。

日本三大美人の湯のひとつ嬉野温泉もあり、

ますますハッピーに気分になりそうです。

 

嬉野町は、県南西部に位置し長崎県東彼杵郡と隣接する町で、なだらかな

山間で霧深く、昼夜の温度差があり日照量などの条件が、茶の栽培に適した地域です。

毎年実施されている「全国茶品評会」では、蒸し製玉緑茶の部門において、

5年連続で日本一となる「農林水産大臣賞」と高品質な茶の生産産地に

贈られる「産地賞」を獲得しました。
釜炒り茶に於いても、3年連続で「産地賞」を獲得するなど「うれしの茶」の

ブランドが全国に認められているそうです。

 

 

『嬉野茶時(うれしのちゃどき)』を担うのはこちらの7人の生産者。

「嬉野茶」「肥前吉田焼」「温泉(宿)」と佐賀・嬉野は

三つの伝統文化が息づく唯一無二の舞台。
『嬉野茶時』は、この伝統を重んじ、時代に合わせて新しい切り口で、
「食す」・「飲む」・「観る」という空間を生み出し、生産者の皆さん自らが、

オリジナルのスタイルによるティーセレモニーでおもてなしをしてくれるプロジェクトです。

 

2018年2月16日(金)~18日(日)

嬉野茶時×ANAインターコンチネンタルホテル東京

4つのコラボ企画が開催されました。

1.日本料理「雲海」の特別賞味会
2.アトリウムラウンジの嬉野茶寮
3.クラブラウンジの嬉野茶寮SpecialEdition(ティーセレモニー)
4.ミシュラン三ツ星 
  ピエール・ガニェール パン・エ・ガトーのテイクアウトティー

 

 

ティーセレモニーのスタートはまずは茶葉の計量から始まります。

 

『嬉野茶時』のお茶にはこの計りがマークが使われているくらいですから

茶葉の量に関してはかなりのこだわりがあると思われます。

 

美味しいお茶はまずは正確な茶葉の分量から。

そんな意味のあるマークのごとく、

分銅のついた味わいのある計りで茶葉の分量を量ります。

 

『嬉野茶時』のティーセレモニーは、オリジナルのセレモニー台を使って行われます。

使われる茶器類はもちろん肥前吉田焼。

この茶器の扱いや柄杓の扱いに、ティーセレモニーの味わいを感じました。

 

茶器はしっかり温めて。

 

美味しいお茶を入れるのに重要なのは、茶葉の量はもちろのこと

そこに入れる湯の量と温度です。このセレモニー台では

5つある湯冷ましを使い、茶葉の種類によって湯の温度を調整するんだとか。

 

適度な温度になったら急須にそそぎます。

 

お湯を入れる前の茶葉をちょっと見せていただきました。

 

嬉野茶は、日本茶の中では珍しい独特の丸みを帯びた茶の形状から、

玉緑茶(グリ茶)と呼ばれ、製法は「蒸製玉緑茶」と「釜炒り茶」に分けられます。

嬉野茶の生産量は全国のお茶市場の中でも約2%と希少で、

そのうちの95%を「蒸製玉緑茶」が占めるんだとか。

 

嬉野茶寮-うれしのさりょう- 煎茶 嬉野茶時作

そんな嬉野茶の7茶農家が各々収穫した新茶の中で一番の自信作を持ち寄り

ブレンドした甘みが強く鮮やかな緑の水色。7人で作り上げたオリジナル茶です。

オンラインショップでも購入できますのでお好みのものを選んでみてください。

 

砂時計でしっかり蒸時間を計ったら、茶をいれます。

 

一番旨味が凝縮したラストドロップまでしっかり入れて。

 

美味しいお茶を淹れていただきました。

 

 

食前茶 水出し 浅蒸し煎茶 永尾豊裕園 永尾裕也 作

全国品評会に出展された茶葉を氷出しでいただきました。

 

タンニンの全くない旨味だけが抽出されたお茶。

極上の茶葉の旨味や香りが空っぽの体に広がります

 

今回のANAインターコンチネンタルホテル東京の賞味会では、

特別御膳のついた昼の部と特別会席で構成された夜の部がありました。

今回はランチでのご訪問。

雲海で登場する料理のセットに肥前吉田焼の雲の器が組み合わされて登場しました。

 

雲海の懐石にはこちらのほうろくなどが登場します。

懐石の記事はこちらをご覧ください。

 

焙烙の器に季節の一口いろいろ

蓋を開けると可愛らしいお料理がのっています。

色鮮やかでかわいらしいですね。

 

2月ということで節分の名残も。

大根で枡を作り、中にはおまめ。

 

 

佐賀牛茶香

佐賀と言えば佐賀牛ですね。美味しい牛肉はいわずもがな。

佐賀は昔有田の陶器市の時に伺ったことがありますが、

柿右衛門美術館や今右衛門美術館、伊万里までは伺えました。

以前、人間国宝の故柿右衛門さんと30分ほどお話をさせて

いただいたことがあるのですがその時の鮮烈な思い出がよみがえります。

実はこの時嬉野温泉の素敵お宿に宿泊しました。

これもご縁。また行きたいな~と思いました。

 

嬉野茶の抹茶塩でいただきました。

 

和多屋別荘嬉野温泉豆腐徳利蒸しと芽吹き野菜

『嬉野茶時』は、嬉野の名旅館「和多屋別荘」と「旅館大村屋」で

ティーサロンや茶寮、晩餐会などの活動されてもいます。

甘味のあるまるで湯葉のようなお豆腐は。

優しい味わいで美味しくいただきました。

 

 

 

冷茶 柚緑茶 井上製茶園 井上憲治作  

嬉野茶の柚を煎茶とブレンドしたお茶は少し癖がありますが旨味を感じるお茶でした。

 

 

ふぐ 極上の嬉野茶漬け

土瓶にふぐのすーぷと嬉野茶のブレンド

 

最後は贅沢にも嬉野茶とふぐの茶漬けです。

土瓶で出てきたので、実はスープだけでもいただけるという逸品。

河豚の旨みとお茶の旨みや苦味などが融合した素敵な〆でした。

 

香の物は佐賀牛が盛り付けられたものとセット。

吉田焼きの雲形の器もまたかわいいですね。

 

 

水菓子 嬉野ほうじ茶の醍醐 嬉野濃厚番茶の最中あいす

雲海うめ香羊羹 氷菓子

 

最中の皮に濃厚な嬉野番茶のアイスが挟まれています。

見た目もきれいですが渋すぎず、美味しくいただきました。

 

今回のコラボはいづれの会も満席。

嬉野茶とANAインターコンチネンタルホテル東京の

また新たな企画が楽しみですね。

 

 

日本料理「雲海」

東京都港区赤坂 1-12-33 

ANAインターコンチネンタルホテル東京3階

TEL. 03-3505-1111