続きです。前回の記事はこちら(http://t.co/ejGKV79V )
この映画二込められたメッセージは二つあると思います。
一つは時間と命の大切さ。
これはもう明らかでしょう。
作品内では自分の寿命が目に見えているわけです。自分が後何分後に死ぬかがわかっている。そんな状態にいたら当然自分の時間をものすごく大切にしますよね。
我々は今生活を送っている際どうしても一秒の重みというものをあまり意識しないのではないかと思います。それがこの世界の人々は、その1秒が自らの生死を分けるわけですからそりゃ必死になるわけですよ。
考えてみればあたしたちにも「寿命」は与えられているわけですから、その一瞬一瞬を大切にしなきゃならんのですね。その一瞬が積み重なって「終わり」を迎えるわけですから…
二つ目は持つものと持たざるものの対比。
この作品では、膨大な「寿命」を持つ富裕層と「寿命」を全く持たない貧民の対比が明確に描かれております。
ここで注目すべきは、この作品では
金=寿命
ってことです。寿命を持つ者が露骨に世界を牛耳っている。
これを現実世界で考えると、金を持っている資本家がモロに権力を掌握している状態なんですよね。
現実世界はここまで露骨じゃないだろうと思うかもしれませんよね。しかしながら、我々の生きる社会でもそれが起きているのです。今作の主人公はその貧富の境界をぶっ壊そうとした。なぜならその体制は富豪らのみが得をする世界であるから。
我々の世界でもそれを成し遂げようとしたのが社会主義ですよね。その社会主義もソ連の崩壊とともに失速してしまいました。
しかしながら、今日のヨーロッパ経済情勢を見ても、資本主義がどうもうまく機能していない。資本主義という制度に問題があるのではないかという声も聞こえてきます。そんな現状を打破するために、新しい体制の誕生を待ちわびる声もあります。
そう考えると、この作品は現在の経済体制へのメッセージも込められていると考えることができるのではないかと思います。
いかがでしたでしょうか。次回はもっとマシな考察ができるよう頑張ります!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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