公演延期のお知らせ 5/2はトークライブ・音楽ライブ配信検討中 | さくらの本音すぎるブログ

公演延期のお知らせ 5/2はトークライブ・音楽ライブ配信検討中

今回、演劇『ファイヤーダイヤモンド』は延期します。
出演者の皆と意見を交わして、自分達で考えた結果です。
出演者がうつすかもしれない、うつるかもしれないと健康的・心理的不安をかかえるなかでは、良い作品が出来ないということ。
伝えることが使命なのに、観に来る人に安心をお届けできない、観に来る人がいなければ伝えられないこと。
なによりかかわってくれる人達が桜人企画を大切に思い、愛してくれていることがわかって、とても嬉しかったです。
だから延期します。

これまで振り付けや、作曲や、色々なみんなの努力と過程を考えると、本当に申し訳なく思います。

でも、朗読なり、何か配信はしたいです。5/2に間に合わせなくてもいいから。


今、zoomを使った稽古とかもあって、面白いです。

IYCOさんの新曲ファイヤーダイヤモンドの歌も配信してお届けしたいです♪
いま、聴きたい曲、届けたい曲です^ ^
 

ゆっくり、私たちのペースでいいものを作っていきたいです。

楽しそうと思う人は無理なく協力してください(^^)

 

どうか何気ない言葉や空気で、芸術家達の繊細な魂が削りとられませんように

 

不要なんかじゃない

 

必要

 

それだけはたしかなことだと思ってます

 

2020年4月5日 馬場さくら

 

5/2に関しては、トークライブ、音楽ライブの配信を検討中です。
またお知らせいたします。

最後に、静岡『SPAC』演出家、宮城聰さんが、SPAC演劇祭を中止した際のメッセージが、とても人として心に染み入る言葉だったので引用して掲載させていただきます。
********

宮城聰より演劇祭中止にあたって
 わたしたちSPACは、わたしたちの周りに「演劇を必要としている」人たちがいることをひしひしと感じています。
 人生を豊かに生きるためには必要だ、という人がいて、また、それがないと水を失った植物のように精神がひからびてしまうという人もいます。
 そのような方々にとって、演劇は精神の栄養であり、魂の水です。
 わたしたちはつねに、演劇を必要としている方がひとりでもいるうちは演劇を届け続けなければならないと考えてきました。そして今回の危機が人々をいっそう孤立させるなか、その必要はますますふくらんでいると感じていたのです。

 しかし今、わたしたちSPACは、今年の演劇祭の中止を決断いたしました。すべての海外演目の渡航が不可能になってもSPACの作品だけは上演する、と考えてきましたが、その砦も放棄することに決めました。
 それは、今、俳優が集まって演劇の稽古をすることが、わたしたちの周りの人たちの身体的危険を増やす可能性がある、と判断したからです。

 演劇、舞台芸術のもっとも基本的な定義は「生身の人と人が向き合うこと」です。いま生きているヒトのからだが全身から発している膨大な情報を、なるべくたくさん交換し合うことです。
 だから演劇をつくっている者たちにとって、稽古場に集まることを断念するということは、自分の根を土から引き抜いてしまうことです。栄養も水も絶たれることです。

 しかし今、そうするしかないと判断を下しました。そして、観客の皆さんと、SPACのわたしたちが、ともに「演劇を必要としているのに、演劇を絶たれた」者となりました。わたしたちは皆さんに演劇を届けることができなくなりました。

 そこでこれからは、「演劇を絶たれた状態で、どうやって生き延びるか」を、皆さんとともに発明しようと思います。
 俳優はもはや稽古場ではなく、各自の部屋にいます。これほど物理的に切り離された状態で、わたしたちは何ができるでしょうか?でも何かできなければなりません。絶望に沈まず、せかいと繋がり続けるために。精神を枯らさないために。今をもちこたえるために。
 地球のあちこちで、やはり演劇を失ってなお耐えている、おおぜいの孤独な魂と連帯するために。

 いまのいま必要な、演劇みたいな何か、を、きっとみつけて、お届けします。

2020年4月3日
宮城 聰
(引用先
https://festival-shizuoka.jp/about/#message)