餌に困らなければ餓えに苦しみ野良猫がごみをあさるようなことは確実に減ります。
ただ、餌やりをすることで、猫が増えるんだ、
ふん尿被害で迷惑をしているという声にも
耳を傾けていかなくてはいけません。
元々は飼い猫の避妊手術を怠り、繁殖した子達が遺棄された結果「のら猫」が増えるのですがそこに、見かねた餌やりさんの
「かわいそうだから」という気持ちで始めたマナーを守らない餌やりが、更に「のら猫」を
増やす結果となります。
そこで餌やりをする際に大事なことが2つあります。
一つはのら猫が食べきれる量を与え、食べ終わったら、例え残していたとしても、必ず後片付けすることです。
二つ目は
不妊、去勢手術を野良猫にすることです。
一つ目の食べ終わったら片付けることで、
アリやナメクジ、ハエなどの虫がたからず、
衛生的になり、また餌に釣られて他の地域から野良猫が餌を求めてくることが減ります。
そして避妊、去勢を手術によって、猫が繁殖しなくなり、スプレーによる臭いが激減し、さかり時期による鳴き声や猫同士の壮絶な
けんかもなくなります。
のら猫に餌を与えている方は、
「猫が好き」
「お腹を空かせているのが、かわいそう」
という純粋に猫を思いやる気持ちから餌やりを始めるのですが、
間違った餌やりをすることで、
もっと「かわいそうな野良猫」が
増えてしまうこと、猫が嫌われ者になってしまうということを考えて
餌やりマナーを守っていってもらいたいと
思います。(もちろんマナーを守った餌やりをしている方もいます)
そこで
大事なのが
TNRになります。
Tは、トラップ。安全に捕獲
Nは、ニューター 。病院で手術を施す
Rは、リターン。元の地域に戻す
増えすぎた結果、野良猫が、殺処分されてしまったり、ひっそりと姿を消していく、そんな不幸の連鎖をゼロにするため、餌やりさんにはTNRの重要性について考えて頂きたいと思います。かわいそうだからという、優しい気持ちを
大切に、半年、1年、5年、10年後に、
かわいそうな猫を増やさない為に。
残念ながら、遺棄したり、飼い猫を増やしている人間が意識を変えない限り、「野良猫」問題の根本的な解決はありません。
のら猫を救えるのは、
一人一人の餌やりさん、地域の一人一人なのですから。