ひろみ子供の頃
ひろみ子供の頃は物心ついたころから家では独りぼっちだった
父健司 母ミエコも働きに出かけて家にいても誰もいなかった
家にいる時はいつも一人で遊んでいた
時々近所の敦ちゃんとおままごとをして遊んでいた
おままごとの道具は今のようなかわいい道具はなかったから 使わなくなった鍋や包丁で庭に生えていた草や泥を使い遊んでいた 時にはしなびた野菜を使っていた時もあった 結構楽しかった
しかし使わなくなったとはいえ本物の包丁でのおままごと 手を切った時もあった
泣きながら家に帰るが誰もいないので一人で絆創膏を貼って我慢をしたことがあった
毎日自宅に帰ると誰もいなく寂しかった
小さいころ母ミエコと楽しく接した記憶は無い
今思えば母ミエコはちょっと冷たかった
そのかわり父健司は仕事から帰ると良くかわいがってくれた
父健司の膝の上にちょこっと座り父健司の晩酌のお酒をちょこっと飲んでいた記憶がある
また昔の村内会での集まりで決まって食事が出た
父健司は自分が食べたいだろうに しかし出された鳥のもも肉を決まってひろみの為に残して持ち帰ってくれた ひろみはこれが楽しみで兄弟の中でもひろみにしか持ち帰ってこなかった ひろみは当たり前のように食べていた
長女しず子が結婚してからは母ミエコと食料品の買い物に行く事が増えた
この頃になると食べ盛りのひろみは好きなものを買ってもらって食べていた
特に好きだったのがマルシンハンバーグだった 必ず4個は買ってもらっていた
マルシンハンバーグは美味しい
揚げ物はウズラの卵のフライ
このように油っこ物を食べていたせいかちょっとぽっちゃりに成長した
洋服は必ず兄弟の古着を着ていた 洋服は買ってもらわなかった
その為中学まではメンズの服を着ていた
この頃ひろみは自分の家は貧乏だと思っていたからだ
個人の感想です