本を読んでいた

途中栞を挟んで
ちょっと用事をして

また本を開いたとき

今まで読んでいたページに
うっすらと

わたしの体温を感じた


私から発した熱が
この本のこのページに
残っていた


私は生きている
この身体は、ずっと
熱を作っている
自動的に


もう何十年も
熱を発している

当たり前?
そう
当たり前

だけど

私は生きている
私は熱を発している

私は生きている
私は熱を発している

この事実を噛み締めたとき

この不思議さ
この奇跡に

ココロが震えないだろうか