ぴったり寄り添う
チューリップ



朝見たら、離れてた


チューリップって動くのね
初めて知った




私は一人で居るのが好き


誰かと居る予定を作る
その時は楽しい


でもその日が近づくと嫌になってしまう


でもさ
よくよく考える



この地球上で
ひとりになることは
不可能


頭だけの理解なら
それは可能だ

見える範囲
他の人が居ない場所


ひととき
そう理解することはできるけど


体は違う

すべてを共有している

今朝食べたご飯も
このコーヒーも

空気も

何一つ
わたしが作ったものではないし

私のものでもない


挙句
心臓も
胃袋も
腸も
肺も

わたしが動かすことは出来ない



この小さな頭ひとつと


すべてと繋がったこの身体



笑えてくる



この小さな頭も

体の一部だと

認めてしまえ



頭で考える「私」は
なんら特別ではない
世界の一部


頭も含めたこの身体は
すべてと繋がって
生きている


身体の細胞ひとつひとつに
もう全部
明けわたそう


眼の前に
コーヒーがある事と

眼の前に
他の人が居ることも


なんら変わりないと
そんな感覚で

生きたい