ひらがなにっき

      6月15日(火ようび)
  きょうは わたしの たんじょうびです。66さいになりました。
      (若一絵本制作実行委員会 文  長野ヒデ子 絵)


識字は日本では読み書きと呼ばれた。読むとは文字に書かれた言語の一字一字を正しく発音して理解出来る(読解する)事を指し、書くとは文字を言語に合わせて正しく記す(筆記する)事を指す。この識字能力は、現代社会では最も基本的な教養のひとつで、初等教育で教えられる。生活のさまざまな場面で基本的に必要になる能力であり、また企業で働くためには必須である。


この「ひらがなにっき」は吉田一子さんの実際の日記が絵本になりました。
吉田さんは小さい頃にお母さんを亡くされて養子にだされ、学校に行かないまま大人になられました。だから字が読めません。
年配の方で戦争があり学校に行かれなかったと聞いた事があります。
ちょっと前の日本はまだ、読み書きの出来なかった方がいらしたのです。
義務教育が当たり前になっていて、この頃は高校、大学まで卒業する事がほぼ当たり前になっている今の日本の子どもたちには考えられない事でしょう。

この「当たり前」のキーワード。
当たり前になってしまうと、自分はどんなに恵まれていたか、幸せなのかが分からなくなってしまいます。
吉田さんは「当たり前じゃないよ」って教えてくれています。


識字学級の蔵本先生。
文章をつづる事は、誰にとっても大変難し事です。話すようにはとても書けません。
そこで吉田さんは書きたい事を孫の司君に話されるようです。その話しを司君に文章にしてもらいます。それをそのまま間違いのないように力を込めて書き写してこられるのです。司君は吉田さんの最初の、そして最良の先生でありました。
覚えたての「ひらがなにっき」に私は心底、深い感動を覚えたのでした。




字が読めなかったり書けなかったらどんなに日常生活が不便だろうと想像します。

そしてどんなに努力されて字を学ばれたかがわかります。
年齢を重ねていくと、中々新しいことは覚えられません。
学べるという幸せ。
そして学校にいける環境にあった事を私は忘れていたのです。


わたし、字、勉強したら、その字逃げんようにって手に書いてね
ぐっとにぎりしめて家にもって帰るんですわ
  (吉田さんの会話が絵本の中に書かれています)


この言葉 ぐっときます。


吉田さんの生きる姿勢がこの言葉に表されていると思います。



そしてこの絵本は全部大阪弁で書かれています。(吉田さんが大阪の方だから)
私は生まれも育ちも京都ですが、朗読する時は関西弁はちょっと読み難い(・_・;) 
でもこのおはなしは、朗読していきたい作品です。     

3月18日(きんようび)
まごのつかさに てがみをかきました。
よんでくれるとうれしいです。



つかさ さま

おばあちゃん じぶんでなまえかけました。
かんじかけました。 またへんじください。  
 吉田 一子