「保乃ちゃん、、」

「ん、、おはよう、ひいちゃん」



ひいちゃんは、、朝保乃の上によく乗ってくる。ずっと撫でているとひいちゃんは寝るか保乃の体の一部を噛むというのがお決まりの流れ。最近保乃はよく下着が濡れている。下という訳ではなく、胸がなんか、、


最初は病気を疑ったがそういうものでは無いとお医者さんに言われてしまった。しかも、濡れる時は決まってひいちゃんが保乃にくっついている時で、もしフォークのひいちゃんにこれを舐めさせたら、もっとご飯を食べなくなるだろう。ひいちゃんのためにも絶対に気づかれてはいけないと思っている



「あの、田村先生、、」

「あ、!どしたん、?」

「何回も呼んでたんですけど」

「ごめんな、考え事しとった」

「そうですか、その、相談が、あるんですけど」

「あー、ごめんやけど放課後でもええ?」

「はい、お願いします」


真剣そうな表情をしている藤吉さんから相談事ってなんだろう、、なんて考えているとチャイムが鳴った


「はい、授業終わります。提出物ある人今日中に、あと森田さんちょっと荷物多いから一緒に来てください」

「いいなーひかる」

「ふふ、夏鈴より私の方が保乃ちゃん先生に好かれてるんだよ」

「ほんまにひかるは、田村先生のことが好きなんやね」


夏鈴を煽ったつもりなのに、、


「森田さんお願いします」

「はーい」

「ここに、置いてください」

「保乃ちゃんご褒美ください」

「ひいちゃんはご褒美がないと保乃のこと助けてくれへんの?」

「そういう訳じゃないけど、、お腹減ったし、保乃ちゃんのこと大好きだし」

「じゃあ、今日放課後、ある人に相談事あるって言われてるんやけど、少し時間かかるかもしれへんから先にお家の片付けしてくれたらご褒美あげようかなー」

「ほんとに!!」

「ふふ、うん」

「やった、、いっぱい綺麗にするね!」



なんて言って校門まで来たけど、正直今保乃ちゃんが気になる。告白とかだったら、、やっぱり少しだけ保乃ちゃんを探そう



、、いない!!こんな狭い学校でこんなにも見つけられないことがあるとは思わなかった。あと探していないところ、、保健室、、?今日は保健の先生が休みで保健室には緊急の時しか入れない。絆創膏とかなら職員室にあるし



電気がついている、、。覗き見は良くないが保乃ちゃんを探すため....は?なんで夏鈴と保乃ちゃんがいんの、?



「なあ体調不良じゃないのに保健室はまずいんじゃないかな、、?」

「大丈夫です、バレないようにするので、、電気消しちゃいますね。で、本題の相談していいですか?」

「ええよ、」


夏鈴は保健室のベットに座って保乃ちゃんは立っていた。私はずっと夏鈴がフォークだと思っている、それを保乃ちゃんには言えていない。何か夏鈴がやりだしたら突撃してやろうとは思っているけど、相談を盗み聞きしたとわかれば保乃ちゃんに一生口なんて聞いて貰えないと思う、、。




保乃side



「すいません、抱きしめてもらえませんか、?」

「え、?」

「お願いします」

「ごめんやけど、、出来ない、」

「っ、、してくれないなら私死にます」

「な、そんなことすぐ言わないの、!」

「じゃあ、してください」

「はぁ、、」


そっと抱きしめる。背中をさすってみると夏鈴ちゃんの背骨がかなり浮き出ているのがわかった。これは、、危ないと思う。


「なあ、藤吉さんご飯食べれてる?」

「、、はい」

「、、ほんまに?」

「相談事はそれなんです。私、、ご飯の味が感じなくて、でも頑張って食べれば食べようとするほど味の感じない食べ物が気持ち悪くて、、」

「そっか、病院とかは行けてるん?」

「行けてないです、、でもわかってるんです。自分がフォークってこと」

「え、?」


てっきり拒食症とばかり思っていたが、確かにひいちゃんと同じだ。というかこの状況まずくない、?


「田村先生、私死にたくないんです、」

「、、うん」

「田村先生を殺したりはしません、少しだけ、少しだけ田村先生を味わいたい、、」

「そしたら、ご飯食べるの頑張れる、?」

「頑張れます」

「ほんまに少しだけやからな、、」


こんなに痩せている藤吉さんを突き放したりなんかできない、少しの間保乃が先生という立場を忘れればいいだけ


「じゃあ、田村先生寝てください、」

「、、それは必要なん?」

「必要です」

「はい、、えっ、藤吉さん、!?」


急に乗ってきた藤吉さんは、、