ケーキバースのつもりです。苦手な方は、、読まない方がいいかもです。






私の親が再婚した新しいお母さんには娘さんがいて、中学生らしい


「ほの、仲良くな」

「わかってるよ」


このチャイムを押したら私の新しい家族がいる


....押してしまった

「あっ、初めましてー!ほのちゃんだよね?」

「はい、ほのです!」

「そんな敬語じゃなくていいのに~」

「今日はひかるちゃんはいるの?」

「あぁ、、ひかるはちょっとね、、いるけど、ほのちゃん挨拶してきてくれないかな、?」

「わかりました!」


後ろで新しいママとお父さんが喋っている。正直まだ慣れないけどひかるちゃんとは仲良くせんとな、、ここかな、?


コンコン

「....なに」

「あの、新しく家族になる保乃です」


なんやねん、新しく家族になる保乃って、、いや間違ってはないんやけどな、


「入ってください」

「失礼します、、」


真っ白な部屋の片隅に置かれているぬいぐるみと、真っ白なベッド


「ごめんなさい、寝起きで」

「あ、いやいや保乃も急に来ちゃったし、、」


気まづい、、てかひかるちゃん寝起きで髪の毛ボサボサやけどかわいいな


「、、なんか匂いする」

「ん?ご飯かな、?」

「....いや、ご飯の匂いは私分からないから、、ちょっとすいません」


ひかるちゃんは急に保乃の近くによってきて保乃の匂いを嗅ぎ始めた。これどういう状況、、?


「保乃...さん美味しそう、、ちょっと噛んでもいいですか、?」

「えっ...ちょっと....んっ、、」

「美味しい、、初めて味感じました、」


わからんわからん、、なんなんこの子、、


「すみません、もういっかいだけ、、」

「ちょっ...と!!やめてや!」

「....ごめんなさい」


あからさまにしゅんとして泣きそうな顔をするひかるちゃん。保乃が悪いみたいやん、、


「保乃ー!!!ご飯行くぞー!ひかるちゃん呼んできてくれー!」

「あっ、ひかるちゃんご飯行くらしいで?」

「美味しくない」

「美味しいよ!!行こっ!」


その後行ったお店でひかるちゃんはオムライスを頼んでいたけど一口食べたら全てお母さんに食べさせていた。そのあと家についてから保乃はひかるちゃんの部屋に呼ばれた。


「ねえ、保乃さん」

「んー、?どしたん?」

「お腹空いた」

「え!じゃあ食べればよかったのに、、」

「味しないんだもん」

「でも保乃のことは、、あっ、」

「お願い、食べたい」

「ちょちょっ、、待って、もしかしてひかるちゃんってフォークだったりする、?」

「、、?」

ひかるちゃんにケーキとフォークのことを教えた。すごい驚いていて、、可愛かった


そこから3年


ひいちゃんは高校生、私は高校の先生になった。まさか最初に決まる高校がひぃちゃんと同じなわけないよな、なんて思っていたら一緒になった。まあ嬉しいんやけど、しかも、、ひいちゃんのクラスの担任。これはめんどくさい事になるな、、


「はい、じゃあ出席とりまーす」

「.....森田さん」

「はい、?」

「田村先生ええ匂いせえへん?」

「え、、」

「なんか美味しそうよな....あっ変な意味ちゃうからな、?あ、私の名前は夏鈴。夏の鈴って書くんやで」

「へ、へぇ、、いいね私はひかる。えっと....普通にひらがなのひかる」

「よろしくな、ひかる」

「藤吉さんと森田さん!、後でお話していいから今は先生の話を聞いてください」


私と夏鈴とか言う人は保乃ちゃんに怒られた。全部夏鈴のせいだ

しかも森田さんって、、泣きたい。てか保乃ちゃんのこと美味しそうって言ってたし、もしかしたら、もしかしなくても夏鈴はフォークだ。


「災難やったな、」

「夏鈴が喋りかけてくるのが悪いんだよ!」

「ごめんごめん、」

「てかもう帰れるけどひかるは部活の見学行くん?」

「....行かないかな」

「そっか、じゃ、また明日なー」


家に帰って保乃ちゃんの帰りを待つ。最近私が保乃ちゃんのことを少しだけ、少しだけ噛じっているとあっ、、なんて言って自分の服の中を見ている。その時はいつも困った顔をしているんだけど、きっと美味しいものが詰まっているんだろ、なんて私は考えています


私は明日それを絶対に味わうと決めている。