通り道で梓川SAに立ち寄りアルプスの見える展望台に上がり常念岳を撮りました
。
私の兄さんが好きだった山の一つです。(2番目)
常念岳から槍ケ岳を撮った写真が幾つか私の家にあります。
そんなことを想いながら撮りました~♪
そして車中からも撮りました。
達
松本市、アルプス自然博物館
車中から撮りました~♪
(写真撮影は5月25日です。)
”以下の文章は当時(随分昔になりましたが、私の次女が書いたものです。
もう一回、勝手にアップしました。
ホームページは消えてしまいましたが、ブログは残っています。”
2008.03.16
「山のてっぺん本館」を御覧頂いていた皆様へ。
カテゴリ:カテゴリ未分類
まずはこちらをお読みください。
「山のてっぺん」本館、並びにブログを訪問して下さいまして、ありがとうございます。
そして、更新を楽しみに待っていて下さった皆様。 遅くなってしまい、本当に申し訳ございませんでした。
最初にご報告させて頂きますが、今回この日記を更新しているのは、このブログの管理人である山のてっぺんの姪である私です。 ですので、これから書く内容が、どうしても私からの目線になってしまう事、文章表現が未熟である事をお許し下さい。
「山のてっぺんマーク2」をご覧になり、既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、管理人である伯父さんは、平成20年2月21日午後5時40分に癌の為、亡くなってしまいました。
身内の私が言うのもなんですが、とっても優しくて、正義感に溢れている伯父さんで、「こんな良い人って、本当にいるんだな!」というくらいの方でした。
本館の山の記録にも書いてありましたが、伯父さんは数年前に山で熊に襲われた事があります。
私たちが日常、生活をしていて熊に襲われるなんて事はまずありません。 そのうえ、攻撃までされていて、それでも自力で下山して、運転して病院に行ったりして。
そんな話を聞いていたので、まさか伯父さんが癌だったなんて。 熊に襲われても大丈夫だった伯父さんが、亡くなってしまったなんて今でも信じられません。
最初にお医者様から宣告を受けた時は、現実を受け止める事が難しかったと思います。
伯父さんが受けた宣告は、耳を疑う『余命一ヶ月』。
・・・一ヶ月?!
「先生、私はまだこんなに元気なんですけど・・・」
こんな感じの事を、先生に言ったそうです。
そりゃそうですよね。
そんな身体でも、伯父さんは平成19年11月10、11日と大好きな登山に出かけていたのですから。
「春になったらまた登山に行くぞ!」
きっとそんなふうに思っていたであろう伯父さんが、誰よりも一番信じられなかったと思います。
ですが現実とは厳しいもので、そんな感傷に浸ってる暇も無かったのです。
余命1ヶ月。
そんなふうに宣告された本人が、運転をして家に帰り、必死になって身辺整理をしなければならなかったのです。
ただただ奇跡を信じて・・・
普通なら、そんな宣告を受けたら自分の事で精一杯になるのではないでしょうか?
だけど、伯父さんは新潟県から来る兄妹の宿泊先を心配してくれたり、体調を気遣ってくれたそうです。 最初は自宅療養で様子を見ていましたが、抗がん剤の副作用のため、体力が落ちてしまい、とうとう入院してしまいました。
それでもみんなに「遠いところから来て疲れたろう? 温泉(松本市は温泉が豊富だそうで、公共温泉施設が多いそうです)にでも行ってくると良いよ。」なんて声を掛けてくれたり。
そんな時は、兄妹の中でも一番のムードメーカーである小母さんが、「そんな事、心配しなくても良いよ! 兄妹なんだから、来るのは当たり前なんだよ! その代わり、私たちが具合が悪くなったら看病してね!」なんて冗談混じりで言うと「うん、うん。 わかった。」と笑ったりした事もあったとか。
そんなふうに入院生活を頑張っていた伯父さんですが、私がお見舞いに行った時には、声を出すのもやっとの状態になっていました。 それでも去年、長野県に遊びに行ったときの事を話してくれたりしたのです。
次にお見舞いに行った時は、見ているほうも切なくなる程に苦しそうで、視力もかなり弱くなっているようでした。
それなのに、みんなに対して「来てくれてありがとう。」と一生懸命ノートに書いてくれたりしたのです。
病状はどんどん悪化して、伯父さんは何度か危篤状態に陥りました。
ですが、幸か不幸か、長年趣味で続けていた登山で蓄えた体力と、持ってうまれた強い心臓の為、3度も持ち直したのです。
私達は、伯父さんが持ち直してくれる度に安心しました。 けれど本人は、さぞかし苦しかったと思います。
伯父さんは長野県に住んでいましたが、兄妹は新潟県にいます。
治療に入るとき、「春になったら新潟県の山に雪割草を見に行くぞ!」と目標を作り、頑張っていました。 私たちも奇跡を信じていました。
残念ながら、その目標を果たす事は出来なかったわけですが、伯父さんの事です。 きっと天国でもデジカメを持って、いろいろな花や風景を写しているんじゃないかな?と思います。 もしも天国に山があるならば、登山もしている事でしょう。
闘病中、松本市の相澤病院に入院していた伯父さんは、お世話をしてくれる看護士さん達を見て「皆さん、とっても親切だ。 俺は生まれ変わったら、看護士になるぞ。」と言っていました。
担当医のN先生はとても親切で優しくて「先生の顔を見ると、癌なんて治ってしまうんじゃないか?と思うくらいだ。 薬よりもよく効く。」とも言っていました。
N先生は伯父さんの出棺の時、お忙しい中、寒い夜にも関わらず、車が見えなくなるまで外で見送って下さいました。
相澤病院の先生方をはじめ、看護士やスタッフの皆様、本当にお世話になりました。 ありがとうございました。
親族一同、心から御礼申し上げます。
私から伯父さんへ。
伯父さん、ありがとう。
私が子供の頃、色々な所に遊びに連れて行ってくれましたね。
伯父さん、ありがとう。
ネットを通じて、いろいろな景色を見せてくれましたね。
伯父さん、ありがとう。
最後の最後まで、人を思いやる事の大切さを教えてくれましたね。
今シーズン、新潟の山に咲いた雪割草の画像を送ります。
伯父さんとは正反対で、デジタル製品に弱い母が、伯父さん愛用のデジカメで、なんとか頑張って撮影してきた画像です。
これからは、どうか安らかにお眠り下さい。 そしていつまでも、私達を見守っていて下さい。
最後になりましたが、今、これを読んで下さっている皆様が、例えば登山に行かれた時、長野県松本市を訪れた時などに、「山のてっぺん本館」「山のてっぺんブログ」を思い出して、再び御覧になって下さったら幸いです。 更にコメントを下されば、天国の伯父さんも、きっと喜んでくれると思います。
身内事ではありますが、お忙しい中、遠い長野県まで何度も運転をしてくれた伯父さんの兄である、私のもう1人の伯父さんと奥様も、本当にお疲れ様でした。
「山のてっぺん本館」は、残念ながらプロバイダの都合上、直接更新が出来ませんので、これで締めくくりとなりますが、HPそのものは、出来る限り残して行くつもりですのでこれからも宜しくお願い致します。
ブログに関しましては、伯父さんの代わりに私が何処かの観光地を訪れた時に、更新できれば。と思っております。
~~~ 皆さん、本当にありがとうございました。~~~
”常念岳を見ていたら当時の事が思い出されて来ました。”
(勝手にアップしました~。)