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今回は中山七里さんの『おやすみラフマニノフ』を読みました!
なので感想を書こうと思ったのだけれど……
実はこの作品はシリーズものでして(2作目)、しかも個人的には前作の方がインパクトが強かったし面白かった!!
ということで、前作の『さよならドビュッシー』の感想を先に書くことにしようかな、と(笑)。
さてさて、『さよならドビュッシー』は第8回このミステリーがすごい!大賞受賞作です。
だが、しかし。
ミステリー小説としては、その、なんていうか……微妙(苦笑)
だって、最初の方(多分20ページくらい)を読んだ段階でオチが予想できるんだもの。
これはミステリー小説にとって致命的でしょう!
しかも、そのオチってヤツが色々とツッコミどころ満載っていうかなんていうかだし、ピアノ講師+探偵役の登場人物・岬洋介はあまりに出来ずぎた設定だし……まぁ他にも色々と物申したいところはありました。
なんだけど、途中で読むのを止めようとは思わなかった。
むしろ、気づいたらこの世界観に引き込まれてました。あら、不思議!
まず特筆すべきなのは、クラシック音楽の描写の素晴らしさ。
私は別にクラシック音楽に造詣が深いわけでもないし、楽器も弾けません。
それなのに、読んでるうちにまるで自分が演奏しているかのような錯覚を覚えました。
主人公の女の子と一緒に曲の美しさに感動したり、激しさに目をまわしたり…そんな感じ。
例えがわかりにくいかもしれないけど、少年漫画の『スラムダンク』を読んでるときみたいな(笑)。
あとは、やっぱり岬洋介。
確かに出来すぎた設定(いわゆる、神は二物も三物も与えた…ってヤツ)なんだけど、何故か魅力的に感じてしまうんだよなぁ。
基本的に私はそういう設定のキャラクターは好きじゃないはずなのに!
「現実にはこんなヤツいねーよ!」って冷めるタイプなのに…!!
まぁ、一言で言えば「ミステリー小説としては微妙だけど、青春(スポ根)小説としてはなかなかじゃないの!」なお話。
苦難に立ち向かっていく前向きな主人公の姿勢が好きでした。
そして、その主人公のコーチ役である岬洋介と安易に恋愛感情云々な展開にならなかったところも良かったかな。
多分、そういう展開になった段階で私は一気に冷めてた気がします(笑)。
スラムダンクだってね、花道と晴子さんの恋愛をほとんど無視してバスケというスポーツに対する葛藤やチームメイトとの関係に焦点を絞ったからこそ、あそこまでの名作になったんだと思うの。
何にでも恋愛を絡めればいいってもんじゃないんだよ!
いや、あくまで個人的意見だけれども。
あ、ちなみに『おやすみラフマニノフ』については、なんかこじんまりしちゃったというか、面白くないわけじゃないんだけど、あまり記憶に残らないだろうなーっていう感じでした。終わり。(それだけかよ!)
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