乾癬のコントロール⑮ 私に起こった奇跡 | 彩蔵のブログ

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乾癬のコントロール⑮

私に起こった奇跡

 

私は今70代ですが、過去記事から、41歳の時の体験をブログにアップします。

私は15歳頃から、尋常性乾癬という現代医学では直せない皮膚病?になり、それが全身に出来、恥ずかしい思いをした時期がありました。

この病気に初めて気付いたのは高校1年の時でした。

そのため高校時代の水泳の時間はプールに入らず、大学時代には下宿生活のため、銭湯に行く時には気になって、いつも恥ずかしい思いをしたことを覚えています。

 

尋常性乾癬の症状:はじめは頭のフケやかさぶたがあらわれ、時間の経過とともに手や足、背中などにもあらわれ、皮膚が赤く腫れて、その皮膚の表面を白いあかがでてきます。
さらに皮膚はボロボロとはがれ落ち、外見からも気にならずにはいられないものです。

 

当時の治療方法はステロイド系の塗り薬を付けることでしたが、付け続けいると、自分の副腎皮質ホルモンの分泌機能が衰えて行きます。そのため症状を抑えるためにさらに強いステロイドの塗り薬を付けなければならなくなります。さらに私はステロイドの飲み薬も処方してもらうようになりました。

この病気は一生治らない病気であることも知ったので、たぶん死ぬまで付き合って行くしかないだろうなあ、と漠然と思っていました。

会社に入ってからも治療法はステロイド使用だけでした。

私は土木関係の技術者だったので、夏になり、気が付いたことがあります。

太陽の光を受けている場所は、症状が改善していると言う事です。

顔にはもともと出来ませんし、夏に半袖を着て腕を出していた部分は、軽くなっています。

そこで海に行って日に焼いたらどうだろうかと思い、海水浴に行ってみました。

すると5割以上症状が改善しまたが、しばらくすると元の症状になります。

でも私はこういう方法もあるのだと、嬉しくなりました。

さらに思い付いたことは、日焼灯を買い、照射したらどうだろうかと思い、実験してみました、するとこの方法も相当効果があることがわかりました。

こうして尋常性乾癬に対しては、直らないとしても症状の改善は自分で行うことが出来るようになりました。でもステロイドは相変わらず使用していました。

 

ステロイドの使用は続けていましたが、夏には海水浴に行き、睡眠前に時々日焼灯を照射していると、症状はそれほど酷くはならず、落ち着いていました。

普通に結婚もしましたが、結婚後も、症状を抑えるために、ステロイド系の薬は使用していました。

しかし、ステロイドは継続して使用し続けると、自分の副腎資質ホルモンの分泌能力が衰えて行くと知り、何とかして止めなければならないと思うようになりました。

この薬を一生使用したら、自分はどうなってしまうのかとの不安もあったからです。

本などの情報で、漢方薬や体質改善なども試してみましたが、一向に良くなりません。

41歳の時ですが、ステロイドだけに頼り、体がおかしくなるよりは、ステロイドを止めて体がどう反応するか確かめてみようと思い立ちました。

そして本当に一切のステロイドを止めてしまいました

するとどうでしょう。徐々にリバウンド現象が始まり、体全体に症状が広がり、会社を休み、入院しなければならない状況になってしまいました。

入院してからは、ステロイドは使用しないで別の治療法でやって下さい、と担当の医師にお願いしました。

その時の治療は、点滴を行い(何の点滴かは聞いていません)、オクソラレンローションを入れたお風呂に入り、紫外線を当てるという方法でした。

そして塗り薬はワセリンを塗るだけでした。

入院してもしばらくは、どんどん症状は悪化して行きました。

最悪の状態の時には体の半分以上が白いかさぶたで覆われてしまいました。

 

そして入院してから二週間ぐらいしたある朝です、自分にとっては奇跡的なことが起きました。

なんと一夜にして、体全体のかさぶたが剥がれ落ち、正常な皮膚が現れていたのです。

まるでかさぶたの包帯が取れたようでした。

かさぶたが剥がれ落ちた皮膚の表面は赤くはなっていましたが、すべすべで尋常性乾癬の症状は無いのです。

最悪の症状が一夜にして全快!!私にとっての奇跡的一瞬でした。

 

しかし100パーセントの全快ではなかったので、暫くするとまた少々の症状は出て来ました。

医師からはステロイドの付け薬も、時には使用した方が良いと助言されました。

医学的なことは解りませんが、この時を境にして、25年間悩み続けてきた、皮膚病の80パーセントが改善したことは事実です。

当時は横浜に住んでいましたので、その時以来、夏になると家族で江の島や三浦海岸、葉山の一色海岸へ海水浴に行くことも毎年の行事となりました。

又室内プールにも、子供を連れてしばしば行くようにもなりました。

 

しかし完治したわけでは無いので、その時以降ステロイドと白色ワセリンを混ぜた塗り薬は少々使用し、たまに日光浴をしていますが、ほぼ99パーセントは治り現在に及んでいます。

医師からは病気のコントロールが上手ですね、とほめられています。

 

私が尋常性乾癬という皮膚病を通し学んだことは、現代の医学では直らない病気に対しては、症状を抑えるだけの薬に頼らず、自然治癒力を高め、体の機能を回復させる治療法を見付け、それを続ける事だと思います。

また、当然のことですが、食事療法、適度な運動も重要であると思います。

 

下記の画像は、2010年7月18日に撮影した彩雲です。

これを見た時も奇跡の一瞬でした。