前回の記事、
鉄分で貧血予防①~貧血によるいろんな症状~
では鉄分による貧血の症状についてお話しました。
めまい、たちくらみ以外に貧血によるさまざまな症状があることを
では、その鉄分を補給するために、どんなモノを食品から摂取すればよいのでしょうか?
鉄分は、それが多く含まれている食品を単に摂取するだけでよいものではありません。
ヘム鉄と非ヘム鉄
鉄分は、その摂取する食品によって異なる性質があることをご存じでしょうか?
動物性食品から摂取する鉄分をヘム鉄といい、植物性食品から摂取するものを非ヘム鉄といいます。
・動物性食品(ヘム鉄)に含まれる主な食品;レバー、赤身の肉、魚など…
・植物性食品(非ヘム鉄)に含まれる主な食品;野菜、穀物、海藻など…
日本人は欧米人に比べて、植物性食品から鉄分を摂取する割合が高いのですが、この事が日本人特有の症状(貧血、肩・首のこり)を引き起こしているのですよ。
何故か
それは、非ヘム鉄の性質を理解していないからです。ヘム鉄に比べ、非ヘム鉄の体内への吸収率が格段に低いからです。(鉄分のほとんどは小腸の粘膜から吸収)
非ヘム鉄の吸収率:約1~6%
つまり、いくら植物性食品から摂っても、貧血、首・肩こりが改善出来ない。
即ち、鉄分摂取方法が上手く出来ていないからです。
しかし、非ヘム鉄の吸収を上げることが出来るのですよ!
非ヘム鉄の吸収率のアップ!
鉄分だけにかぎらず、私たちが生きていく上で最も大事な一つ食欲。それは、栄養のバランスがとれた食事が欠かせないことです。非ヘム鉄の吸収率を上げる最も効果的な事は、
ビタミンCまたは良質なたんぱく質を摂る!ことです。
・たんぱく質:鉄分の吸収促進作用
ただ、たんぱく質による非ヘム鉄の吸収率のアップというより、鉄分(ヘム鉄)摂取をより補完するはたらきと、血液の主成分である赤血球を造る働きを高めます。また、胃酸の分泌液で食品の鉄分を分解しより吸収しやすくするはたらきも!
二つの栄養素(ビタミンC、たんぱく質)から鉄分(非ヘム鉄)の吸収率を上げることがわかりました。
しかし、やはりその分調理する手間が増え、おかずを一品増やすことになれば栄養バランスを再度修正したり、またダイエットされている方ならカロリー計算を再度行う必要がありますし、動物性食品(ヘム鉄)からの摂取ならなおさらです
動物性食品(ヘム鉄)からの摂取はそのその食品を食べるだけで、鉄分を摂取することが出来ます。
やっとアレの登場!
となれば、
ビタミンCによるものにすれば!
でも、やはりそれも調理することには変わりなく、ビタミンCは熱に弱い
もっと、手軽にビタミンCのある食品があれば!
そう言えば、このブログ!
一体、何のブログでしょうか
ビタミンCといえば、海苔!じゃないでしょうか
ビタミンCが豊富で、しかも調理の必要がありません!
非ヘム鉄の吸収率アップに手軽な食品は他にありませんよ。
しかも、動物性食品からエネルギー変換に必要なビタミンB群も含まれています。
ダイエットに何故海苔が良いのか?
それは海苔自体が低カロリーであり、また他の食品からの栄養の変換及び吸収を手助けしてくれます。
う~ん、海苔は侮れませんよ!
今日は食品に含まれる鉄分とその摂取方法についてお話しました。
しかし、
「モノには限度がある!」と言います。鉄分も然りです。
次回は鉄分の摂取量と過剰摂取による危険性についてお話します。