母を思い出してみた。
うちの母はたくましい。
10代から仕事をし、結婚し、3人子ども産んで育て、熟年離婚し、仕事頑張った後は老後を楽しむと自分の産まれた場所に家を買って今もそこで農業をやっている。
母の家は南国の小さな島にある。
母は島に帰るとき一緒にアボカドの苗を連れて帰った。
国産のアボカドは売れると聞いたから。
「アボカドでいっぱい稼いで大富豪になるね!」
と言っていた母。
さて。
母にアボカドは売れる!と教えた人。
それは母の妹。
妹は居酒屋を経営してる。
そこのお客さんからの入れ知恵だったそうだ。
それを聞いた母は前に記したように大金はたいてアボカド買って帰った。
がんばってねー
って母を見送った後、私のところに母妹から電話がきた。
母妹「いちか。。どうしよう。。」
私「どしたん?」
母妹「アボカドってね、育つのに10年以上かかるんだって。。」
ん?
家と苗で財産ほとんど使いましたけど?
母妹「どうしよう。。私とんでもないことお姉さんに言っちゃったわ(泣)」
まぁでもさすがの単純母でも1年や2年で育つとは思ってないでしょ。笑
って笑ってみたものの不安が押し寄せた。
母は本当に思っていないのか。
南国だからすぐ育つだろくらいにおもっていないか。。
母に電話をしてみた。
夢を抱いている人のあの独特な明るさで電話にでた母。
母「みててね!大富豪になるから!」
私「うんうん。10年後にはタワワに実がついてるよね」
母「10年どころか来年にはタワワだよ!(大笑)」
…おわた○| ̄|_
言いにくいんだけどさぁ
から10年話を教えてあげると、電話の向こうでは時間が止まっていた。
母「…ほんとに?」
うん。
また止まる。
何分すぎただろう。
1分も過ぎてない気もするけど電話だと、余計に長く感じる。
そのうち電話の向こうから大きな笑い声が聞こえてきた。
母「あーおもしろい!そんなかかるのか笑まぁほかの仕事でもしながら気長に育てるわ!」
そう言って明るく電話をきった母を心配しつつ見守っていた。
母も畑を耕し、バイトをし、アボカドを見守っていた。
あれから7年。
アボカドちゃんはまだ若い木で実はつけていない。
けど、母はアボカドの苗木を売って結構儲けているらしい。
猪もさばける様になったらしい。
夜中に釣りに行っておかずにも困っていないらしい。
海の事を「私の冷蔵庫」と呼んでいる母。
早く大富豪になってね。
