小学校の時から遊んでいる男友達シーサー。


学生時代は明るい無害な人間なので誰からも愛され友達の多い奴だった。


社会人1年目で不動産関係の仕事に就職し営業で頑張っていたシーサー。


ある日、仕事帰りのシーサーと偶然会った時に驚いた。

髪の毛フサフサ(若干きてたけど)だった彼は、髪一本も見当たらない丸坊主になっていたのだ。


理由を聞くと、会社の飲み会が多すぎて、それも終電過ぎても飲み続ける先輩につき合う日々で朝起きれないと。


それで「シーサー次遅刻したら丸坊主な」と宣告を受けていたそう(それも終電過ぎても飲み続ける先輩に笑)。


そして、丸坊主になる日はすぐにやってきた。


起きた時点でこれはもう…と諦めつく程の時間帯だったと。もうほぼ昼。


先輩との約束は漢(おとこと呼ぶ)同士の契りであったと腹をくくり、自分で髪を剃って出社した。


そしたらそれをみた先輩が


「ほんまに剃るなよー!!」


と、指差して爆笑したそうな。


シーサーは泣きそうになりましたが、シーサーはポジティブな人間なので


(ちょうどいいや。もうオデコあたりがそろそろやばかったから、この髪型で生きていこう)


と、急遽人生計画を変更し、自分の髪とさっぱりおさらばしました。


シーサーは髪の毛があった頃は無害な幼い顔をしていたので平和に生きていましたが、丸坊主にスーツという格好になってからは、やはりその筋の人に見えなくもなかった。


見た目は、怖いお兄ちゃんになっても、中身はシーサーのまま。


喧嘩なんてしたことないので喧嘩の仕方なんて分かりません。

学校でも教えてもらっていません。


なのにある日。


道を歩いていたら、前から風をなでで歩いてくるチンピラと遭遇。


チンピラはシーサーに詰めよりガンくれてきます。


視線を上下何度も往復させシーサーを検閲するチンピラが言い放った。



「おうおうおう。兄ちゃん見かけへん顔やのぉ。どこのもんじゃい!」




歩いていただけなのにチンピラに絡まれてしまったシーサー。


こわい。


けど悪いこともしていないのにペコペコするのも違う。



そう思ったシーサーはせめて互角な反応をと、勇気をふりしぼり、声もしぼりだし




「俺は○○市△△町のシーサーじゃい!」



と、簡略ではありますが自己紹介をひとつ。



かたまるチンピラ。



自己紹介がうまく言えて粋がるシーサー。



チ「…そうか。がんばれよ」


シ「はい!ありがとうございます!」



ある意味勝ったよねシーサー。

えらいよアンタ。

無知って時には最強の武器にもなるんだね。

初喧嘩? 勝利おめでとう。。


って、話を思い出したのは今日シーサーが家にやって来たからです。↓

こんな格好で御用済ませに来てくれました。

私が無反応すぎたからか、世間の目があるからか、すぐにマスクは外しておりました。

驚きもウケもしなかったので悲しそうに帰っていったシーサー。

アンタがしそうな事は大概わかるんだよ。

次は髪生やしてきてみろ。

そしたら目ん玉のひとつでも飛びださせてやんよ。