肩こりの予防のためには

腰も大切とお話をしましたが

腰以外にも意外なところが

肩こりの原因を作っています。

 

 

 

それは肘です。

肘が何で肩こりを引き起こすかというと

・肘は筋肉、神経、血管の交通路

・肘も支える土台がない

・肘には緩みやすい関節がある

この辺りがポイントになってきます。

 

 

肘は筋肉、神経、血管の交通路

 

当たり前なんですが

肩の方から指先まで筋肉、神経、血管が

繋がってないと腕は動かせません。

 

 

 

そのため肩~指先にかけて

筋肉、神経、血管が繋がっているのですが

手は非常に複雑な動きをするため

細かな筋肉や長い筋肉が

手には無数に付いています。

 

※肘に関わる筋肉の一部

 

 

特に手~肘にかけて長い筋肉が

たくさん付いており

同様に肩~肘にかけて長い筋肉が

たくさん付いています。

つまり肘には手~肘と肩~肘を

動かすための筋肉がちょうど交わる

交差点のような場所となっています。

 

 

 

交差点となっているので

そこには神経や血管も交わります。

肘に何か問題があると

肩や手を動かすための筋肉や

肩や手を動かすための神経や

そこな栄養や酸素を送るための血管の

働きが悪くなりやすいため

肩こり予防には肘は大切です。

 

 

肘も支える土台がない

 

肩の特徴は腕を支える土台がなく

宙ぶらりんのまま支えるところですが

肘も同じく支える土台はありません。

 

 

 

肘も筋肉で支えられれば良いですが

肩や肘と繋がっている長い筋肉が多いので

支えるにはすごく力がいります。

 

 

 

肘はどちらかというと

靭帯などでガチッと固めているところのので

前腕や手の重さがそのままかかりやすい

ところが特徴です。

※肘の外側にある靭帯の一部

 内側含めたくさんあります。

 

 

肘は緩みやすい関節がある

 

先ほど肘は関節や靭帯で

ガチッと固めていると言いましたが

実は緩みやすい場所があります。

 

 

 

それは肘の親指側の橈骨と上腕骨が

構成する関節があります。

その付近は関節の繋がりが弱くて

下に落ちやすい傾向にあります。

 

※橈骨近位端と書かれている付近

 そこの関節が緩みやすい

 

 

下に落ちやすいため

その分筋肉も引っ張られ張りやすい

結果神経の働きや血流も悪くなりやすく

肩こりを引き起こしやすくなります。

なので緩みにくくすることや

肘のケアが必要になってきます。

 

 

肘のセルフケア

 

1 肘の関節を軽く圧迫する

 

肘の関節は緩みやすいところがあるため

軽く圧迫してあげると

関節の動きがよくなりやすく

肘周りの筋肉も緩みやすくなり

肩も動かしやすくなります。

 

 

 

やり方は単純に

机などの上に肘を乗せて

肘は90°くらい曲げます。

 

 

 

後は手首の上にもう一方の手を置いて

肘に向かって軽く押して圧迫するだけです。

押す力は全力の2割程度

親指側に本当に軽くで良いです。

時間は10~20秒程度

 

※手の力を抜いてやると効果的です。

 

 

気持ち良いと感じる程度の強さが

一番良いと思うので

いろいろ試してみてください。

 

 

2 腕橈骨筋をほぐす

 

肩こりが起きやすい場合

肘付近の筋肉が硬くなっていることが多く

特に腕橈骨筋と呼ばれる筋肉は

過剰に使って硬くなりやすいところです。

 

 

手首から肘の上までつながる

大きな筋肉でこの筋肉が硬いと

肩こりを起こしやすくなります。

 

 

 

腕橈骨筋のほぐし方は

肘の折れ曲がるところから

指3~4本分くらい上の外側を

揉んだり押したりしてほぐすと良いです。

 

※だいたい肘の少し上くらいでOK

 

 

肘が折れ曲がる所から

指2~3本分下の外側が一番筋肉が

膨れ上がる所ですが

硬くてなかなかほぐれにくいところなので

指3~4本分くらい上の外側辺りを

揉み解した方がほぐれやすいです。

 

 

 

肩こり予防のために

肘も少し気にしてみると良いと思います。