逆さまにひっくり返る創造性というもの。
あるものとあるものを足してそれを100倍に新しくしていく技術をもつ集団。
いつまでも若々しく、美しい見た目を持つと言われている人類の祖先、それがリラ星の人々です。
あらゆる世界からそれらの人類世界最初の祖先たちは敬われています。誰しもがいま普通に日常で手にしている技術、それも元を辿ればリラからの創造性がもたらした芸術品。本来の使い方を誤って軍事利用されている技術もあります。自衛隊という名の特殊工作部隊が持つ、あらゆる生命体を攻撃対象としたエネルギー砲弾などもそのうちのひとつと言えるでしょう。
卓越された芸術はいつしか愛のないただの殺戮マシーンになってしまう。いま、リラ星人の生まれ変わりとして世界に点在する人々の大半が、そのような現在の世界の選択を嘆き悲しんでいます。創造の乏しさから世界の選択を超えることができず、愛に疑問を抱いている惨状です。
土から生まれたものが素晴らしい形状と色彩を持って大地を彩る。たったそれだけのことが、どれほどの芸術的センスと最高の技術で創造されているのか、今の私たちには考えることが出来ないと思います。日常としてあたりまえのように世界に繁殖されている光景に毎日驚いたりしますか?
歴史の勝者は、前世紀のこしらえた数々の技術的芸術を理解できないままでいます。どれほど時が経っても衰えず、破壊されず、約束された時が経つ時にその技術を取り返すための反政府活動が行われても、一切それらの創造品を理解し解釈して使用することはできません。
歴史の勝者とは、ありとあらゆる観点から見ても《敗者》としか言えません。正しい道についてほとんど何も知らないからです。受け継がれる思想から仮想敵国を創造するだけの、勝者のなれはてにしか成長できていないからです。
リラの民よ目覚めよ
あらゆる恩恵の中で声を聞け
歴史の嘘を魂の再生とともに暴き
栄華を極めんとする者達へ
本質をめぼしたまえ
蒼穹の葦の國より
すべからく創造力を塗装し
天地と越冬の森を蘇らせよ