崔 潤徳 (チェ·ユンドク) 。 | 咲くやこの花のキラキラパラダイス

咲くやこの花のキラキラパラダイス

関西のおばちゃんが書いているどうでもいいブログです(笑)

朝鮮王室、重臣シリーズ。いったい何回目やろか。ようわからへんけど、とりあえず始めます。



   女真族との戦いで活躍した名将


■ 太宗に信頼され重用

慶尚南道昌原  (チャンウォン)  にて武官の家系に生まれる。父の崔雲海  (チェ·ウニ)  は威化島  (イファド)  回軍で功績を立てた人物。6歳で母を亡くし、留守がちな父に代わって、近所に住む賤民の元で育つ。幼少から力が強く度胸もあり、トラと知らずに射ち殺した武勇伝を残す。1394年、19歳で武科の1次試験に及第。父について戦場に出始める。即位した太宗に気に入られ、1402年には武将の2次試験を受けずに合格となった。1408年に父が死去するが、すぐに喪から復帰するように命じられる。


その後、上護軍  (サンホグン)  に昇進し半島北部の国防を任務とした。当時、北部国境地域では、満州一帯に暮らす女真族との摩擦が続いていたため、崔潤徳が北方に向かい、侵入してきた女真族を撃退する。こうして、1416年には鴨緑江   (アムノッカン)  上流に閭延郡  (ヨヨングン)  が設置された。約6年にわたり任務を遂行、1417年に都に戻った。世宗即位後も太宗が軍事権を握り続け、太宗に信頼されていた崔潤徳は国防政策を主導する。正2品の参賛  (チャムチャン)  という文官職に就き、1419年6月には、三軍都節制使  (サムウンドジョルチェサ)  として、李従茂  (イ·ジョンム)  や柳延顕  (ユ·ジョンヒョン)  と共に対馬に向かった。遠征から戻ると、工曹判書  (コンジョバンソ)  として都の城郭補修を行い、正朝使  (チョンジュサ)  として明にも派遣された。


■ 北方開拓に大いに貢献

太宗死後の1422年、再び女真族の侵入が活発化したため、1423年1月に平安道平馬  (ピョンマ)  都節制使に任じられ、2年にわたり開拓に尽力する。1425年、中央の宰相に復帰する。1428年に兵曹判書  (ピョンジョパンソ)  に任命され、忠清、全羅、慶尚で築城を進めた。築城には費用面から反対もあったが、平安な時に危機に備えるべきとの崔潤徳の判断を世宗が支持した。約5年にわたり宰相を務めた後、再び北方の前線に向かうことに。1432年に健州女真の首長・李満住  (イ·マンジュ)  が閭延に侵犯してきたからだ。崔潤徳は当初、渓谷での戦いを憂慮し慎重論を唱えたが、それでも世宗は崔潤徳を平安都制使  (チョルチェサ)  に任命し、指揮権を与えた。1443年4月、平安道と黄海道の1万5千の兵を引き連れて、鴨緑江の支流である婆猪江  (ボジョガン)  流域に出陣、勝利を収めた。この手柄により、右議政  (ウイジョン)  に昇進。60歳になる1435年には、孟思誠  (メン·サソン)  の後任として左議政  (チャイジョン)  になるが、北に問題が起きるとすぐに出動した。その後、李藏  (イ·チョン)  による第2次討伐を経て、鴨緑江上流に4郡が設置された。70歳になり、几杖  (クェジャン / 高齢の大臣が王から授けられる杖)  を賜った直後、死去。他の宰相らと共に世宗の廟に合祀され、貞烈公  (チョンニョルゴン)  と呼ばれている。


■ 知恵と勇気を兼ね備えた愛国者

勇猛さを伝えるこんな逸話がある。平安道節制使の時、ある女が「夫が山中でトラに襲われた」と涙ながらに訴えてきた。崔潤徳はトラを探し出し射ち殺し、腹を裂いて男の骨を取り出して葬ったという。度胸だけでなく、武人として知略にも長けていた。対馬侵攻時、補給路を断つため築城を提案。三軍都統使  (サムグンドトンサ)  の柳延顕が「今度の作戦は崔潤徳の手柄」と報告し、世宗は崔潤徳を「わが諸葛孔明」と呼んだという。ことあるたびに築城を進言。全国に城を築いたため、「築城大監  (チュクソンテガム)」の異名も持つ。


■ 謙虚で質素、文武両道の “将相”

“ 出将出相 ”  といって外では武将、内では宰相を務めた崔潤徳は、“ 将相 (チャンサン) ” と呼ばれ慕われている。しかし、当初「武将が宰相になるのは正しくない」と辞退。人柄は謙虚だった。生活も質素で、牛に乗って登庁、余暇を利用して荒地を耕し野菜を育てていたという。継母の葬儀で帰郷する際も馬1頭と使い1人だけで、近隣の守領に村民と間違えられたと伝わる。徳のある人物でもあった。戦闘中、略奪をするな、女子供や降伏した者には危害を加えるな、と指示した。


 

 


日本、当時の倭国・対馬にもいらしたようです。室町時代のお話です。





















咲くやこの花のキラキラパラダイス - にほんブログ村