かぐら/ザ・フラワー。 | 咲くやこの花のキラキラパラダイス

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関西のおばちゃんが書いているどうでもいいブログです(笑)










■ 公演日程。

●『かぐら』
■ スタッフ。

■ 主な出演。

● 『ザ・フラワー』
■ スタッフ。

■ 主な配役。





 

本の宣伝する訳ではないが私の好きな宝塚OGの1人に『かぐら』『ザ・フラワー』で初舞台を踏み、後に花組のトップスターとなった高汐巴(たかしおともえ)さんがいる。

ペイさん(彼女の愛称)は入学時51名いた同期生は48名になっていたと前置きし、初舞台生のお稽古着は真っ黒のタイツに真っ黒のレオタード、バレエシューズが決まりで、その胸元には芸名を書き込んだ名札を付ける事になっていたという記述があるが、それは今も昔も変わっていない様だ。

当時作られた記録映画が残されていて、貴重な動画をYouTubeにアップして下さったのでお借りしていますので、ご覧下さいませ。

初舞台生の『口上』は黒紋付きに袴姿。
日本物『かぐら』では初舞台生は “ 出語り ” と言って黒紋付きと袴姿で花道の上下に二列に並べられた長イスに座り、芝居に合わせて歌ったり合いの手を入れたりをさせてもらい、またオーディションが行われ、夜が明ける場面で、鶏が鳴く5人が選ばれたそうで、ペイさんも選ばれ『コケコッコー鳥』と初台詞ならぬ初鳴きを発していたという。

また『ザ・フラワー』は恒例の初舞台生のロケット(ラインダンス)の披露。
あの一糸乱れぬロケットダンスが、客席の皆様の目の前で披露されるまでの特訓には、相当なきびしさがあることは確かだ。振り付けのダンスの先生から振りを頂くことからスタートし、先生は振りを区切って、振りを教える。振り付けが終わり、生徒の大部分がだいたい覚えた頃に、先生のいない稽古場の教室で、初舞台生だけの特訓が行われる。生徒だけの特訓が終わって振りがだいたい揃ってくると、いよいよ振り付けの先生の大劇特訓が・・・とある。

もしかして、ラインダンスの振り付けは、かの有名な喜多弘先生(故人)だったのでしょうか!?

お披露目の日(ほぼ原文まま)。
演出家、全部の上級生、劇団関係者、新聞記者など、100人近くのギャラリーが集まり、いよいよお披露目である。もはや緊張は、モンブラン、いやアルプスの頂上に達している。
稽古場に先生の響き渡る声!『第58期    初舞台生!    ラインダンスを始めます!』
『よろしくお願いします』と不安を振り払うように、大きな声であいさつする私たち。
緊張の瞬間!    初舞台生の心の中は『間違ったらどうしよう?』という不安が頂点に達している。情け容赦なく始まる音楽。
もうみんな、あとへは引けない!(後ろへ下がる振りの時は後ろへ下がるが)。
初舞台生は踊り出す!
もうなにも考えていない!
ただだだ、間違わないように祈って踊るのみ!
先生に教えられた通り、一生懸命踊る初舞台生!

☆.:*:・'°☆☆☆☆    中略   ☆ ※。.:*:・'°☆☆☆☆

ロケットダンスは終わった・・・・・・。
その時、稽古場に響き渡る見学者全員の、われんばかりの拍手!    自分たちの幼い頃を思い出して、涙ぐんでいる上級生もいる。みんなの笑顔、笑顔、笑顔。ほんとに暖かい笑顔!

とあった。
400名近くいる生徒の頂点に登り詰め、極めた元トップスターにもかわいい初舞台生だった時代があったのだ。