今回のポイント
研究計画書も志望理由書も、
はじめに長く書き、後は削りに削る!
削るからこそ、本質が残る!

 


 

疲れたときの対処法。

 

 




疲れた時、
昔のゲームの解説動画をよく観ます。




その中でもよく観るのが、
ファミコンやスーパーファミコン時代の
ゲームの動画です。



  

ファミコンは
1983年発売、

スーパーファミコンは
1990年発売。




今から30年以上も前なので、
明らかにゲーム機自体の性能は
低いです。







グラフィックも、
カクカクしていたり、
BGMもチープだったりします。






ですけど、
それでも夢中になる要素が
昔のゲームにはあるのですね。





その上、
中には「ゲーム機の情報処理限界」にまで
挑んだゲームもあります。







つまり、
本来のファミコンの性能なら
表現できないレベルまで
高速移動・同時処理を実現したゲームも、
市販された中に存在しているのです。



   ☆参考はこちら↓
    疲れて「現実逃避」していた時に
    観ていた動画です(笑)

 

 






プログラマーが工夫に工夫を重ね、
「目の錯覚」なども活かしつつ、
ゲーム機の性能以上にまで
表現に工夫したソフトがいくつもあります。







いまのPCは
32ビットや64ビットの情報処理速度で
動いています。



ファミコンの頃は8ビット、
スーパーファミコンの頃は16ビットという
処理速度だったことを考えると、

いまより遥かに劣ったゲーム機の性能の中で
ゲーム開発に取り組んだゲーム会社の「意地」には
相当なものがあったのだと思います。








こういうゲーム機自体の
「限界」に挑む姿勢、
非常に面白いですね。








観ていて、

 



  「ああ、自分も
   疲れてなんかいられないな…。
   限界に挑戦しないとな…」


的な気分になります。




 

大学院の志望理由も文字量の「限界」との戦いである!

 






これ、見方によっては
大学院入試の「志望理由書」や
「研究計画書」に似ています。






大学院入試の際に提出することになる
「志望理由書」や「研究計画書」って
書ける分量に限界があります。






北大大学院の一部では
A4用紙5枚以内、

早稲田の大学院の一部の研究科では
A4用紙1枚以内
でまとめる必要がある場所もあります。




…これ、明らかに短すぎます。





社会人の方の場合、
これまでの職歴を書くだけで
A4用紙1枚の半分が埋まる人もいることを考えると、

こんな少ない文字数で
自分の「これまで」はおろか
「進学後の研究計画」「修了後の希望進路」まで
書けるはずがないのです。







ですが、その「制限」があるからこそ、
より本質的なものが書けるわけですね。








ちょうどファミコンの頃の
ゲームプログラマーが
制限されたゲーム機の性能の中、
必死で工夫しながらグラフィックや音楽・
ゲーム処理速度の向上に取り組んだのと同じです。



「制限」や「限界」があるからこそ、
より本質的なものが作れるわけなのです。





本来は長大な文章で書きたいことを
絞りに絞り、
削りに削るからこそ、
いい志望理由書・研究計画書が
書けるのです。






これは大学院入試だけではなく、
大学院で書く修士論文を始めとする
各種論文にも言えます。




投稿論文も
意外なほど書ける字数が少ないものも
多いのです。






 

 

今回のポイント

 

 





今回のポイントです。




 

 

研究計画書も志望理由書も、
はじめに長く書き、後は削りに削る!
削るからこそ、本質が残る!

 

 

 

 

 

削りに削る!それが研究計画書・志望理由書のポイント。

 





ゲームプログラミングの世界は知りませんが、
大学院進学の研究計画書や
志望理由書を書く際のポイントがあります。




 

それは
はじめは規定文字数の
1.5倍〜2倍近く
長いもの
を書いたほうがいいのです。



そして大量に書いた後、
削りまくるのが王道のやり方です。






あまり論文などを書いたことがない方の場合、
下手に短く書こうとすると
説明がたりなさすぎて
読んだ人の頭に「?」が浮かぶことが多いです。






だからこそ、
はじめは1.5〜2倍ほど書くつもりで
余計なことまで書いてみることをオススメします。






書いた後、
何度も読み直しつつ、
いらない部分を削っていきます。


 

 

 「もっと説明を 
  短くできないか?」


と説明内容を言い換えたり
まとめたりしていきます。





こうやって削っていくからこそ、
制限された字数に収めることが出来るのです。




 

 

『思考の生理学』著者・外山滋比古さんも勧める方法

 





これ、何も私だけが提唱している
方法では有りません。




有名な研究者も
提唱している人が多いですね。




一説には
「東大で最も売れた本」らしい 
『思考の整理学』という本。




『思考の整理学』の著者として有名な
著者・外山滋比古(とやましげひこ)先生は
英文学の研究者でありながらも
日本古来の「俳句」を愛していました。



だからこそ、
俳句のようにムダを削り落とした
エッセイや文章を
積極的に書いていらっしゃいました。



(惜しくも本年7月30日、
 96歳でお亡くなりになりました。
 ご冥福をお祈りします)





外山滋比古さんは、
俳句のように
言いたいこと・書いたことを
削りまくることで本質が伝わるということを
あちこちの本の中で書いていらっしゃいました。








志望理由書も研究計画書も、
大量に書いて、削りまくる。




これがポイントです。






「急がば廻れ」ともいいますが、
下手に規定文字数を
最初から守って書こうとするよりも、

文字量の限界以上の分量を書き、
後から削りまくる方が
圧倒的にラクに仕上げることが出来ます。






研究計画書や志望理由書を書く際、
活かしてみてくださいね!



(もちろん、他の文章を書くときにも
 「削る」のは役立ちますよ!)


ではまた!

 

 

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