今日のポイント
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言葉の響きで損してませんか?
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『ダ・ヴィンチ・コード』という映画、
覚えていますか?




トム・ハンクス主演の
アクション・ミステリー。


ダ・ヴィンチの絵に
隠された秘密(コード)を
解き明かすという映画でした。




私、この映画にすっごくハマりました。





いい映画です!





『ダ・ヴィンチ・コード』の原作を
書いたのはダン・ブラウンという作家です。


先日、ダン・ブラウンが書いた小説を
初めて読みました。



それが
いま話題の書『オリジン』です。

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オリジン、
つまり「人類の起源」がテーマになった
ミステリー小説です。





この作品、上下巻に分かれています。


面白くて3日で読み切りました!







『ダ・ヴィンチ・コード』は
主人公・ラングドン教授が
イタリア中を走り回っていました。


『ダ・ヴィンチ・コード』以降、
映画では『天使と悪魔』、
『インフェルノ』など
ラングドン教授が主人公のシリーズが
続いています。


ラングドン教授のシリーズ
最新刊が「オリジン」なのです。


あらすじは、
ある未来学者の
プレゼン会場で起きた殺人事件を
ラングドン教授が解明する、というストーリーです。



ある未来学者が、
「人類の起源」について
プレゼンをすることになります。

この人、
無神論者として有名なんですよね。


その彼が、
宗教界に激震をもたらす
プレゼンをするということで
非常に盛り上がっていたんです。


「人類の起源」(オリジン)の謎を
未来学者がいまからプレゼンをする!


その瞬間、なんとこの学者が
射殺されてしまいます。



いったい誰が、
何のために暗殺したのか?

影で糸を引いているのは誰か?





ラングドン教授がこの謎を解きつつ、
学者がプレゼンしようとした内容を
解明していく、というストーリーなのです。




結論的に言うとこの
「オリジン」、とってもいい本でした!


人工知能をめぐる現在の状況と、
「生命は何から生まれたのか」を
小説で学べるというオトクな作品です。


眠くなる科学書と違い、
犯人や展開が気になって
あっという間に読めてしまいます。


ストーリーも面白く、
科学も学べる。


しかも、日本人には関心の薄い
宗教(特にキリスト教)についての
世界の認識の仕方も知ることが出来ます。


その上、
舞台となったスペインの観光名所を
あらかた回ることができます。


旅行気分まで味わえる
小説です。

謎解きをしつつも
宗教から科学まで最新の知識を学べます。
その上、観光まで味わえてしまいます

まさに現代版・総合小説と言えるでしょう。




日本のことはほとんど出てきません。

でも、人工知能の話のなかで
1箇所だけ出てくるんです。


それが星新一文学賞に
人工知能の作品が受賞手前まで行った、
ということです。


はこだて未来大学のチームが作った
人工知能が
短い文学作品(ショートショート)を作る、
という話が一瞬だけ出てきます。


それ以外は日本について
全く言及されません。





「人類の起源」についてのプレゼンで
宗教界に激震が走る、という説明をしました。

激震が走ったと行っても、
影響しているのはキリスト教とイスラム教、
そしてユダヤ教だけです。

結局はユダヤ教の聖書を元にする意味での
「ユダヤ系3宗教」だけが
大騒ぎをする小説です。

仏教などの言及は全くありません。


そのため、
日本人の私が読むと
すごく「他人事」感があります。




  「こんなプレゼンくらいで、
   暗殺が計画されるなんて・・・」


他人事のように思います。




面白い小説なんですが、
いまいち入り込めなかったのは
この「他人事」感にあるように思うのです。





もう一つ、
『オリジン』に入り込めなかった理由があります。





それは「タイトル」です。

「オリジン」って、
名前でみると
なんだかお弁当屋さんみたいですね。


「オリジン」というと、
どうしても
オリジン弁当に引きずられてしまうのです。

 






もっといい名前があったような気もします。



例えば、日本語に直訳して
「起源」というタイトルでもいいような気がします。




これ、原題への忠実さを狙うと
逆に「ダサくなる」例だと思います。





本のタイトルって、重要です。

特に大事なのは
「似たような言葉はないか」
という調査です。



「オリジン」という言葉は
日本語では「オリジン弁当」という名称が
よく使われています。


言葉のイメージは実に重いのです。




以前、北海道の信用組合の
広告を読んでいて驚いたことがあります。


ローンの広告なのですが、
名称が
 「スーパーフリー」というものだったのです。



スーパーフリー。

これ、私より少し上の世代の人ですと
「スーパーフリー事件」を思い起こす人もいるでしょう。




せっかくのいいサービスでも、
名前で損をすることはあるのです。





・・・ここまで書籍や企業について
見てきました。

ご自分が書く言葉にも
ひょっとしたら「似た響きの言葉」があるせいで
損をしていることもあるかもしれません。




一度自分が書いた文章を
誰かに見てもらうことで
このミスを回避できます。


書いた文章は誰かに見てもらう!
これを大事にしてみてくださいね!




ではまた!