それでもキミが好きだから vol.129 【翔潤】 | 山風妄想 ~BL小説~

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翔担で最近は翔潤にどっぷりなので、翔潤話し(&チョイチョイ大宮を放り込みます(笑))ばかりです

不定期更新ですが、読んで頂けたら嬉しいです♪






な…んで大野さんがこんなに早くここに?

しかも白いハチマキもせず、爺さんを人質みたいにして…辺りを鋭い瞳で辺りを見回す

こちらが動けば爺さんの命を奪うと言ってるみたいに



俺達は反逆側だ

この状況は悪くない筈なのに

誰一人動けず、言葉も発せられないという不思議な状況になっていた



こちらがジリジリと近寄れば、首に当てられたナイフがピクリと反応して、爺さんの首からツーと血が流れる

それなのに爺さんの表情は穏やかでこの場に一番似合わなくて

そのアンバランスさがこの不思議な空間を作っている気がした



そんな中、もう一人鋭い目をしてたのが雅紀だ

大野さんの隙を探してジッと見詰めたまま動かない

その雅紀を大野さんが見つけて

強い視線はそのままに、口の片端をあげてフッと笑ったかと思った次の瞬間

ナイフがスっと横に動き、辺りが赤く染ったのと同時に爺さんの体が崩れ落ちる



皆が呆然と立ち尽くしていたけど、素早く前に出たのはやはり雅紀で

かろうじて発せられる爺さんの声に耳を傾けた後

爺さんの体を抱き上げ涙を零しながら首筋に顔を埋めると、爺さんはサラサラと灰に変わり周りを赤く染めた物と共に消えていった

ギュッと握られた雅紀の手に残ってた灰も、掌を開くと風に流される様に消えた

その手をもう一度ギュッと握り、涙をキュッと拭って立ち上がった雅紀は

「戦いは終わった

もう余計な血を流す必要はない

そう…外の者達に伝えて欲しい

そして次の長には俺が指名されている

まだまだ未熟だからサポートして欲しい」


力強く言った



その言葉に少しザワついたものの、雅紀が爺さんを灰にしたのを目の当たりにしてたせいか周りの様子を伺いながらだけど頷いて、俺らを残してこの場から出て行った

残ったのは…

ニノと翔くん、そして紗莉さん

三人とも外で戦って来たのか、結構傷だらけで

それでも無事な事にホッとした




・.。*†*。.・・.。*†*。.・・.。*†*。.・・.。*†



鍵部屋の時間に失礼します(笑)

ここんとこ調子よく書けてて自分でもビックリです

これが続くと良いんですけどね〜



今回も読んで頂き、ありがとうございました❤️💜